律
2019.11.27
人生、何が起こるかなんてわからない。レオの直接指導の元、短期間で散々猛特訓を叩き込まれた挙句、最終仕上げに晃牙による屋上バンジー付き。色んな意味で生きた心地を忘れたこの経験。
「マツリマツリ!どうだった?」
臨時ユニットに誘い参加させた張本人は、少し高い律の肩に腕を回し、キラキラと瞳を輝かせながら律の顔を覗きこむ。
「…夢みたいです」
この景色を、日々同じユニットで練習を積み重ねているあの二人は見ているんだと思うと、少し羨ましくなってしまう。今までは舞台袖から応援し、見守るだけだったというのに。
いっそ夢なら良い、夢で終わらせられたらいいのに。まだ整わぬ息と昂ぶる気持ちがその思いを否定する確かな答えだった。