パパジャニWEST #7
#7
「めちゃくちゃ几帳面よな？」
「そう？ともってほんま昔からあんなんちゃう？」
「同期やから知ってるだけやって！」
「もう、無意識やった完全に」
「俺らの楽屋も知らんうちにあんな感じで片付けてくれてる」
「それ言うたら真夏もやろ？」
「私？」
「楽屋でしげが出しっぱなしのお水片づけてんの真夏ちゃんやん」
「…まあ」
「ええ加減やめや！そのしげにだけ優しい習性！」
「習性て、動物か」
「もう治らんから諦めて」
「そこの同期2人が片づけてくれるって分かってるからわざと出しっぱなしにする時あるもん」
「片づけろや」
子どもの頃にハマってた物は？
「はい、次真夏」
「はよ出して？」
「これあれやな、嫌やな」
「なんで？」
「真夏って意外と田舎出身やろ？虫とか出てくるんちゃう？」
「結構鞄でかいねんなー」
「無視された！ひどい！虫っていじったから無視された！」
「しょーもない！」
「淳太みたいなギャグやめて」
「俺はこんなん言わんわ」
「真夏の子供の頃ってどんなや？でも空がおるからさ、結構男の子の遊び知ってるやろ？」
テロップ『#望月ママには双子の兄がいる』
「知ってはいるけど、空ずっと勉強してたからさ。意外と1人で遊んでたで？」
「当てる！淳太くんと一緒で図鑑やろ！真夏も頭ええやん」
「…はい」
「「「ええーーー！！！」」」
「セーラームーン！？」
「ステッキや！」
「変身できるやつやん！」
「嘘やん！？望月真夏からこんな女の子らしいの出る！？」
「だから嫌やってん！」
「可愛いやん」
「魔法使いになりたかったんやな」
「違う。セーラー戦士な」
「厳し！」
「めちゃくちゃ意外」
「俺、これから真夏がキレてても、こいつこんなにキレてるけど家じゃセーラームーンになってる可愛い奴って思うようにしよう」
「やめて！！」
「なにそれめっちゃ可愛い。女の子やん」
13：30
「おー、どうも」
「大きいやん！帽子が怪物くんやん」
「タムラユウキです。よろしくお願いします」
「大きい！やった！大きい！」
「嬉しそうやな」
「小さい子より真夏はやりやすそうやな」
「ユウキカモン！」
「ユウキくんしっかりしてるわ」
「フライングタイガーの帽子よう似合ってるわ」
「怪物くんじゃないん？」
「ちゃうちゃう、フライングタイガーやろ？」
「そうです」
「なんで知ってんの？」
「この前小瀧が酔って、」
「あーもー！その話ええやろ！」
「なになに？」
「小瀧さん、事情聴取です」
「小瀧が酔ってうちに来た時に置いてった」
「はあ！？行ってへんし！」
「行ったん？」
「玄関までや！」
「行ってるやん」
「今うちの玄関に同じのあるで？」
「望これ被るん？」
「酔って買っただけやし」
「なんで真夏の家行ったん？」
「たまたま近かっただけやし」
「玄関でドロドロに溶けたハーゲンダッツと帽子置いて帰ってったわ」
「優しいんか迷惑なんかわからん」
「れんらくノート見ようや」
「本人には聞こえないように読んでください」
「あーって言える？」
「あーーー」
「あーーー」
「…これ、絶対進まん。場所変えたほうがええんちゃう？」
「急に現実的なこと言うんやめて！」
「男らしくしてほしいんやって！」
「もういいよー」
「好きな子とかおるん？」
「おる」
「えー可愛い！」
「見たい見たい！…あ、可愛い！」
「今日ギター教えてあげてさ」
「めっちゃいいやん！」
「この2人サッカー得意やし」
「向こうのお兄ちゃんはギターできるし」
「この3人はめちゃくちゃモテるし」
「あはははは、自分で言うた」
「で、このお姉ちゃんは一番男前やから」
「よし、ユウキ、まずは目標を立てよう。そこから逆算して今日の目標を設定して、あらゆる方法を試しながら達成を、」
「出てくんなストイックおばけ！」
「子供になに教えてんねん！」
「急にロジカルになったやん」
「めちゃくちゃ厳しいけど絶対達成しそうやわ」
所持品チェック
「ユウキくん、月謝って払える？」
「月謝を取るな」
「払えるんでお願いしてもいいですか？先生は指名制ですか？重岡先生は選べますか？」
「重岡先生ですか？えー、彼は人気なんでね、月謝が2倍になります」
「払います！払うから通わせてください！お金はいくらでもあります！」
「うむ、ではまずはこの契約書にサインを、」
「もちもんちやめて！急に変なスイッチ入らんといて！」
「神ちゃんがボケてくれるって珍しいな！」
「真夏が『入って！入って！』って目で言うてた」
「アイドルがお金の話したらあかん」
「淳太くんにだけは言われたくない！」
14：00 お遊び①
「男らしくしたいね」
「一個上いこうぜ」
「サッカー上手なん2人いますから」
「照史リフティングって何回できるん？」
「リフティング？」
「照史は昔結構サッカーしてたイメージやわ。関西ジュニアの頃にレッスン場の駐車場でやってたやん」
「そうやったっけ？」
「とも覚えてない？」
「全然覚えてない」
「え、私だけ？なんかさ、1人でリフティングやってて失敗してんけど後輩が見てるって分かった途端に素知らぬ顔して『よう！』って」
「あははは！思い出した！やってたわ！」
「ちょ、そこ見られてたんめっちゃはずいやん」
「後輩にめっちゃかっこつけてるやん！」
「この人、切り替えバリ早いって思ってた」
「真夏どうする？どっちのチーム？」
「人数的にはギターチームやろ？」
「真夏ちゃん楽器できる？」
「全然」
「歌とダンスはゴリゴリやけどな」
「じゃあ留守番？」
「なんでや！」
「サッカーチームおいでや。真夏ちゃん運動神経ええからいけるって」
「日焼け大丈夫？」
「日焼け止め塗れば大丈夫」
「上着着る？」
「全然平気」
「よっしゃ！本気出そう！」
「照史忘れてるわ」
「放ったんや！」
「ごめんごめんごめん！男らしいとこ演出したのにごめん！」
「上着いらんなら持ってくで？」
「あ、ほんま？ありがとう」
「小瀧もいらんやろ？汗かく前に脱いどき」
「ほんなら真夏も脱いどき」
「ちょ、引っ張るんやめて！」