『骸ぉー!!』
あぁ、今日も可愛らしいです!
僕の名前を呼びながら走ってくる姿は妖精のようです!!
あれ、何でこっちに向かってくるんでしょう?
どうでもいいか。
「さぁ、夢子! 僕の胸に飛び込んできて下さい!!」
『死ねっ!!』
夢子は骸の胸あたり目掛けてドロップキックをかましました。
「クハッ、今日も愛情表現が激しいですね。もぅ、ツンデレなんだから!」
『キモッ! てか、誰が好きな人にドロップキックなんかするか!!』
今日も夢子に付いてきてよかったです。
照れてる夢子も可愛いですよ!!
『いつもいつも、私の後を付けてくるの止めてくれない!?』
「とんでもない、僕はこっちに用があるんです。後なんか付けてないですよ」
『嘘吐き。今日も学校でしょ! 黒曜中はあっち、私は並中だからこっち』
指で指しながら言う。
「今日は、成立記念日なので学校が休みなんです」
『じゃぁ、何で制服着てんの?』
「それは、いつも着てるじゃないですか」
『犬と千種はもう、学校着いたってよ』
携帯の画面を見せながら言う。
「………」
『それに、行きも帰りも付いてくるし。コソコソ』
ここまで言われてしまったら、誤魔化せないですね。
それより! 何であの2人は夢子のメルアド知ってるんですか!!?
顔は笑ってるが、内心乱れまくりの骸。
『何がしたいの!?』
「夢子…僕は……」
『?』
「僕は貴女が好きなんです」
『えっ?』
「僕は貴女……、夢子のことが好きなんです」
『え、それって……』
「えぇ、告h『ストーカー!!?』」
「クハッ! 違いますよ!? いや、確かに……? って違いますから、今告白しましたよね!」
『ストーカーですって、告白したんでしょっ!? 好きだから後を付けるなんて、ストーカー以外の何者でもないよ!! 警察……行こうか、骸』
「嫌ですよ!? 今僕、愛の告白をしたんです! 好きだってハッキリ言いましたよね!!?」
『そうだっけ?』
「しましたよ!! 夢子好きです! 愛してますっ!! 返事下さい!!!」
『う〜ん……』
そんなに考え込まなくても……。
でも、悩んでる夢子も可愛いです!!
『今度からは、ストーカーしないで送り迎えしてくれる?』
「!! えぇ! しますともっ!!」
『これからよろしくね!』
「はい! 愛してますよ夢子!!」
愛を求めるストーカー
(でもその前に、警察行こうか)
(そうでs えぇ!!?)
(冗談だよ あははは)
(夢子、目が笑ってませんよ……)