【早く万全の状態にして】の続きみたいな
※特殊設定注意※特殊能力持ち設定※いろいろ注意※
敵の能力で洗脳を反射されて逆に洗脳状態になっちゃった萩原を正気に戻すために皆が色々手を尽くすんだけど全然ダメ。そんな中で萩原の意識が香澄ちゃんに向くから皆が危ないって言うんだけど、香澄ちゃんは穏やかな顔で両手を広げて萩原を抱き締めるからびっくりするよね。
「一番苦しいのは萩原さんだって、分かってます。大丈夫、大丈夫ですよ」って萩原の背中を撫でる香澄ちゃんに萩原が一瞬揺らぐ。「…ぁっ、ぐ、…っく、そ…っ、はな、れて…、香澄ちゃん、」って言うんだけど香澄ちゃんは離れない。
痺れを切らした敵が洗脳を強めようとするんだけど、香澄ちゃんが萩原の耳を塞ぐようにして両手で頬を包み込んで、そのまま唇を重ねる。恐怖なんて一ミリも感じていない穏やかな香澄ちゃんの表情と、暖かい手と、優しいキスに萩原にかけられた洗脳が解ける。
力一杯掴んでいた香澄ちゃんの腕から手を離して、そっと背中に回した萩原が香澄ちゃんの唇に自分の唇を押し付ける。
唇を離した香澄ちゃんに「萩原さん」って名前を呼ばれて「香澄ちゃん、…っ香澄ちゃん、」って何度も名前を呼んでぎゅううって抱きしめれば「はい。ここにいますよ、大丈夫です」って優しく背中を撫でられて萩原の目から涙が零れる。
自分の手で仲間を、香澄ちゃんを攻撃していたかもしれない恐怖にカタカタと体が震えて、縋るように香澄ちゃんを抱き締める。そんな萩原の不安を全部受け入れるように香澄ちゃんが「大丈夫ですよ。萩原さんは、誰も傷付けてません。皆無事ですよ」って優しい声であやしてくれるから、萩原は安心して意識を飛ばす。
崩れ落ちる萩原の体を何とか受け止めて、萩原に潰されるような形でへたり込んだ香澄ちゃんを見て皆がホッと息を吐く。萩原の頭を膝に乗せて涙で濡れた頬をそっと撫でてあげれば、萩原の呼吸が穏やかになる。
自分の能力が、ただの女の子によって解かれたことに動揺した敵が香澄ちゃんを狙うけれど、そんなことを許す訳も無い松田たちによってあっという間に倒されるよ。