抵抗なくなってきてる

【何かあった時のことを考えろ】の続きみたいな

事件に巻き込まれて一時的に視力を失った香澄ちゃん、「はいあーん」ってご機嫌な諸伏の声に「ひ、一人で食べれますよぉ…」って言うんだけど「だぁめ。危ないでしょ。ほら、あーんして」って頑なに譲ってくれなくて渋々口を開けてご飯を食べさせてもらうことになっちゃって大変。

自分より香澄ちゃんの口が小さいことは分かってるから少なめにしたつもりだったのにスプーンに乗せた一口が全部入り切らなくて「んん、ん…んぅ、」って一生懸命もぐもぐ食べてるのを見て「……かわいい」ってぼそっと呟いちゃう。

口の中に入ってるから喋れなくてこてん、と首を傾げてくる香澄ちゃんの頭をぽんぽんって撫でて「なんでもないよ。ごめん、一口おっきかったね」って言えば、ふるふる首を横に振って何とか飲み込んでから「大丈夫です、すみません…ご迷惑おかけてして…」って香澄ちゃんがしょんぼりする。

「俺がしたくてしてるんだから謝らないで。ほら、あーん」って笑ってさっきよりも少なめの一口を差し出せばぱくっと食べて「んん、おいひいです」ってむぐむぐしてるから、ニコニコしながらご飯を食べさせる。

零さないようにストローのついたマグカップを持ってお水を飲んでるのも相まって本当に小さい子に見えてきちゃって頭撫でるの止まんないし、手をぎゅっぎゅって握ってあげたりしちゃう諸伏がいる。

段々食べさせてもらうのに慣れてきちゃってご飯の時に諸伏がいると「あー、」って口開けて待ってるから「ん゛ん…っ…」って諸伏があまりの可愛さに悶えてる。「今日のメニューは〇〇だって」って言いながら口に運んであげれば「んん…!これおいしいです!」ってにこにこ喜んで食べてるから「良かった。退院したら作ってあげるね」ってニコニコしながら食べさせてあげる。

「なんか、楽しそう?ですね」って香澄ちゃんが気付いちゃうくらい声色が弾んでるから「あははっ、だって香澄ちゃん、俺に食べさせてもらうのに抵抗なくなってきてるんだもん。可愛くって」ってクスクス笑えば、香澄ちゃんの顔がぼふっと赤くなる。

「だ、だって、いつも食べさせてくるから…!」ってあわあわしながら「も、もう一人で食べます!」って言うけど「俺の束の間の癒しだからダメ〜。それに、まだ目開けれないんだから無茶しちゃダメだよ。怪我しちゃったら元も子も無いじゃん」って最もすぎる理由で窘められちゃったら反論できない。

「……とか何とか言って、楽しんでるくせに」ってぷぅっと唇を尖らせれば「香澄ちゃんが可愛いからなぁ〜こればっかりはしょうがないよなぁ〜」ってニコニコしながら返されて「私のせいにしないでください!」って怒るけど、それ以降もあーんで食べさせてもらうよね。
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