まだまだ底にはつきそうもない

 偶然にも起床した時間が寮長たち三人と被ったから、学年は違うけれど学園まで一緒に行って、ついでに食堂で朝食を取ろうとしていたときだった。朝食は昼食に比べるとビュッフェではなく、決まったものが出てくるのだけれど、それでもゴーストのシェフの腕前は寮長たちも舌鼓を鳴らすほどだった。時折、「僕だったらこうしますが」なんてゴーストに聞こえるかどうかの声の大きさでいちゃもんをつける副寮長は、やっぱり意地が悪いのだと思う。フロイド先輩はひと口が大きいなあ、なんて思いながらフォカッチャを口に運んでいたとき、フロイド先輩が流れるように私に話しかけてきた。

「ねーナマエちゃんさ、部活入んないの?」
「あっ……」

 そうだった、色々なことを考えすぎて、部活という存在すらも忘れていた。部活に入ったらシフトを調整する、なんて言われたけれど、なかなか入らないせいで働きすぎて勝手に調整される、なんてことが起こってすらもいたのだ。寮長の方を見ると、うんうんと頷いて、「あなたは少し働きすぎだ」と言った。力になってくれるのは良いけれど、なんて。本当に慈悲の精神を持っていたんだ、なんて感動すら覚えてしまった。

「どこか候補などはあるのですか? もしなければ『山を愛する会』への入部のご検討を……」
「うわっ、土臭いナマエちゃん嫌すぎ。バスケ部の見学来ねぇ? マネージャーでもいいし、ナマエちゃん来るならオレもサボんないからさぁ」
「まったく……お前たち、ナマエさんに押しつけるのはやめなさい。……ナマエさん、ボードゲーム部も魅力的な部活ですよ」
「アズールも人のこと言えねぇじゃん」

 いつの間にやら私を置いてけぼりにしている仲良し三人組の話にいくつか突っ込みたいところはないこともない。まず、山を愛する会ってなんだ。登山でもするのかな。とても、副寮長が山を愛しているだなんて初耳なのだけれど。それとフロイド先輩、部活に所属していたのか。サボんないから、という言葉がすべてを物語っている気がしなくもないけれど。プラスでボードゲーム部は楽しそうだし、確かに寮長っぽいなあ、と「寮長に合ってますね」と言ったら「どういう意味ですか?」と言われた。そういう意味なんだけどなあ。とりあえず、山を愛する会とバスケ部は残念ながら早くも候補から外れそう。それとは別に活動をしている双子のことは見たいけれど。だから、この放課後に色々見学しようかな。

「すみません、放課後に部活の見学に行きたいので……」
「そうですね。ナマエさんはお休みにしておきますよ」
「ありがとうございます」

 意外と融通が効くモストロ・ラウンジのシフトに感謝しつつも、せっかくならこの学校でしか経験できない部活にしたいな、と思った。

 ◈◈◈

 シャリシャリシャリ。

「ねえエペル」
「ん、どうしたの?」
「邪魔してごめん。エペルって部活とか入ってる?」

 エペルはどうやら実家から林檎が届いたらしく、前にりんごジュースを飲んでいたのも実家が林檎関連か何かだろうか、と一人納得をした。その届いた艶のある美味しそうな林檎を細工切りすることをヴィルさんに頼まれたそうで、昼食をとり終えた残りの昼休みの間に黙々と林檎を切り続けるエペルを眺めていた。やはり手元に集中しているみたいで、けれど話はしっかりと耳に入るらしく、数秒遅れで返事があった。

「うん。入学してすぐにマジフト部に入ったよ」
「わ、めちゃくちゃ運動部だ」
「そう。サバナクローの人たちが多くて、どの人もすごく憧れなんだ」

 なんとなく予感はしていたけれど、見た目にそぐわないゴリゴリの体育会系の部活の名前が出て驚いた。毎年放送されるマジフト大会は入学してから一番のイベントだけれど、そちらは寮対抗らしいので、この学園では部活やクラスよりはやはり寮でのチームワークが重視されるそうだった。最近はこれをしただとか、レオナ・キングスカラーというサバナクローの寮長さんが強いのに本気を出さないとかなんとか、そんな話をしている間もエペルの手は器用に動き続ける。

「ナマエ、一度マジフト部に見学に来る?」
「うーん……検討する。今日色々回るつもり」
「そっか。ナマエに合うところが見つかるといいね。…………できた。こんなもんかな」

 丁寧に純白の薄い皿に置かれた林檎細工は、白鳥の形を模していた。すごーい! 種が目になっていて、羽もよく見る白鳥の林檎細工よりも細やかで、少しでも触れたら散ってしまうのではないか、というほどに繊細だった。お皿をゆっくりと回してそれを眺めていると、エペルはあくまでさも当然のような態度をしていた。かっこいい。

「すご!? 器用だね」
「そ、そうかな……? それほどでも……」
「これをヴィルさんに? その前に写真撮っとこ……」
「へへ。この出来なら、きっとヴィルサンも納得してくれるはず」

 急に見てみたいなんて言われて困ったけど、なんて上手くできたことに対してのため息をつくのだけれど、寮長クラスの人からの期待やらプレッシャーやらがかかった状態でこの出来映えだなんて、普段からやっているのだろうか。特技にも程がある特技だ。私もこの技術を持っていれば、もっとモストロ・ラウンジに貢献できたかもしれないなあ。ヴィルさんの反応が楽しみだね、と二人で笑いあっていると、昼時の賑やかな食堂で一際大きな音がこちらに近づいてきた。きっと人の足音だろうけれど、なんだか一歩一歩踏みしめているような。

「ん……?」
「そこのポムフィオーレ寮生とオクタヴィネル寮生。隣の席は空いているか?」
「君は確かD組の……セベククン……だっけ? 僕の隣が空いてるよ」

 突然声をかけられて驚いたのは、これまた私やエペルより大きい生徒、黄緑のベストや腕章だから、ディアソムニア寮生だろう。いつ見てもこの色、夜道を歩いても安全そうだな。エペルはこの、なんて言ったっけ、セベク、くんの存在を認知しているそうだったけれど、私は初対面だ。もしかして私のコミュニティ、すごく狭いのではなかろうか。ますます部活に入らないといけないな。エペルの林檎細工の、ほとんど無駄な部分はない上での少し余った端切れを口に運んでいると、それが喉に詰まりそうになったのは、セベクとやらのせいだった。

「なんだ、その林檎は!!!!!!?????」
「うわあっ!!?」
「き、急にでげ声出すからびっくりしたでねえか……」

 ほら、セベクくんのせいでエペルの方言が出かかっている。今まで触れてこなかったけれど、きっとエペルの無理しているような話し方って、作られたものなのだろう。ヴィルさんが寮長なら、尚更。そして、セベクくんのこの大声で思い出した。この人、入学式でディアソムニア寮に振り分けられて大声出して喜んでいた人じゃないの。というか、魔法解析学の選択授業でいつも真ん中で座っていた気がする。気がするというか、絶対そうだ。詰まりかけた林檎を、胸のあたりを叩くことで何とかしようとしていると、セベクくんは先程の大声が嘘かのように、詩的表現でエペルの林檎細工を褒め始めた。教養のある人だ。
 それからはエペルの作ったものだと知って驚いたり、色々な林檎の細工切りを見て楽しんだのだけれど、もちろん私は蚊帳の外。けれど、エペルの「傷ついた林檎を綺麗に見せられるように」と思いついたのが細工切りで、それをこんなにも極められるなんて素直に尊敬しかなかった。エペルが今日作った中だったら……お城がお気に入りかなあ。
 林檎に対抗しているわけではないけれど、たまたま今日の気分だったオレンジジュースを飲んでいると、気を遣ってくれたのか、セベクくんは私に声をかけた。

「それで、エペルの隣のお前の名は?」
「えっ、私? 私はナマエ。ナマエ・ミョウジだよ」
「そうか。僕はセベク・ジグボルトだ。それではエペル、ナマエ、また機会があれば共に話そう」

 昼食をとった後にそれだけ言うと、トレーを返しに席を立った。なんだか、若様若様と言っていたけれど案外常識のある人だったな。それに一人称が“僕”なの、セベクくんこそ由緒ある家柄なのではないだろうか。エペルのこともそうやって褒めていたけれど、エペルの“僕”は無理があるように見えるから。それにしても、

「私もエペルの心構え、感動しちゃったな」
「えっ……。あ、ありがとう。またナマエにも作ってあげるね」
「ふふ、こちらこそありがとう。良いもの見れたよ」

 とても昼休みという短く限られた時間に行われた出来事にしては濃くて、いつも以上に有意義な時間を過ごせた。

 ◈◈◈

 チャイムが放課後を告げると、思いきって伸びをした。伸ばした手が後ろの生徒が板書を取っているのに邪魔になっているだとか、そんなことはどうでも良くて、この魔法史に使った集中力での疲労をすべて外に出したかった。だって、トレイン先生ってば厳しいんだもの。私は暗記系は得意じゃないし、歴史だってあまり興味がない。やる気が出るのは俄然クルーウェル先生の授業だ。あちらも暗記であることには変わりないのだけれど。
 バッグを持ってモストロ・ラウンジに行こうとしたのだけれど、寮長のひと言が脳内に呼び起こされ、今日は仕事が休みだったことに気がつく。いけない、すっかり授業を終えてモストロ・ラウンジへと行くのが習慣化しているようだった。

「んー……」

 入学して間もなく配布されたプリントに目を通す。各部活の活動場所が書いてあるプリント。良かった、ファイルに入れたままにしておいて。確かフロイド先輩はバスケ部で、寮長はボードゲーム部。エペルはマジフト、あ、映画研究会っていうのもあるんだ。個人的にはそこそこの活動頻度でかつ、激しい運動でない部活がいいな。あえて運動部にして体力育成に備える、というのもありだとは思うけれど。入学式翌日の部活勧誘が盛んなときに部活見学に行かなかったから、今行けばかなり目立ってしまうに違いない。


 しかしまあ、とりあえず一番初めに覗いたのは三階の教室。うちの寮長が所属するボードゲーム部、のはずなのだけれど。

「ヒヒッ、この手は拙者、勝てそうですな」

 寮長の姿はなさそうだった。それはもちろんモストロ・ラウンジの方が優先だからだろう。代わりにイグニハイド寮生数人と、カタンだろうか。今優勢なのはあの髪が青く燃えた……確かイグニハイド寮の寮長だ。私の視線に気がついたのか、完全に覗き見していた私の方が悪いのだけれど、イグニハイドの寮長とぱち、と目が合うと、髪だけでなくただでさえ良くない顔色まで青くしてしまった。

「あっ……えっ……? オクタの姫……?」
「……え?」
「あっ、その、……」

 オクタの姫って、私のこと? オタサーの姫みたいな響き。この人、俗にいうコミュ障、とやらで会話さえもままならなそうだけれど、寮長はきちんと会話できているのだろうか。なんだか扱いが難しいなあ、と思っていると、タブレットらしき端末を取り出した青髪の彼は、それだけを浮かせて扉の方に操作した。すご〜、流石魔法工学に長けているイグニハイド寮。モストロ・ラウンジでもこの技術を活かしてオーダーとか取れたら楽だろうな。

『君はナマエ・ミョウジ氏?』
「へっ!? あ、そう、です」
『アズール氏から話は聞いている。生憎今日はアズール氏は休みなんだ』

 端末からはすらすらと、まるで人間かのような声が聞こえてきた。先程までどもっていたあちらの彼から聞こえたものと声は似ているような気がするので、きっと彼の声を元に作られた、というところだろう。素直に感心の目で、またまた向こうの彼を盗み見ると、あの双子よりも透き通った金色の瞳とかち合ってしまった。びくっと身体を震わせると、焦って私から目を離した彼は、誤魔化すように視線を手に移すと、タイピングを再開した。

『だから申し訳ないんだけど――』
「わかりました。教えてくださってありがとう」

 察しが良い人間で良かった。きっとイグニハイドの寮長さんが言いたいのは、寮長がいないから早く帰ってくれ、のようなニュアンスだろう。私が頭を下げると、向こうの彼はあからさまにほっと胸を撫で下ろした。ボードゲーム部自体は楽しそうなんだけど、また寮長にでも教えてもらうことにしようかな。

 それからサイエンス部やら、陸上部やらを回ったのだけれど、存外部活動が盛んな学校らしかった。サイエンス部には例のルークさんがいて、ある意味楽しそうだけれどこちらも検討、というかたちで持ち帰ることとした。軽音部はなんか、お茶会をしていたと思ったら突然のデスボイスに心臓が張り裂けそうになり、教室に入るまでもなく退散してしまった。

「んー……ボードゲーム部かなあ……」

 見てきた中なら、軽音部以外は割とありだと思う。バスケ部、フロイド先輩が私のこと待っていたらどうしよう、なんて思ったりもしたのだけれど、とんだ思い上がりかもしれないので、首を横に振ってその考えを宙に飛ばした。サイエンス部も結構楽しそうではあったけれど。

 帰ったら寮長に話を聞こう、と思っていると、窓の外で何やらが軽快にグラウンドを駆けていた。つられて窓の外を見ると、赤毛の男の人が軽快に馬を走らせていた。プリントに急いで目を戻すと、見落としていた。馬術部なんてものがあったなんて。そのまままた、外を見ていると、赤毛の男の人のみならず銀髪の男の人も軽快に、風のようになって馬を走らせていて、なんだかその姿を見ると胸が踊り始める。すごく、かっこいい。居てもたってもいられなくなった私は、グラウンドへと向かった。

 ◈◈◈

 馬を扱う彼らのもとに、恐る恐るといったかたちで近づいていくと、例の赤毛の男の人が私に気がついたのか、こちらに向かってきた。随分端正なお顔立ちをしているこの人は、知っている。確かハーツラビュル寮の寮長だ。入学式のときから思っていたけれど、近くで見るとより綺麗な顔立ちで、どこからか薔薇の香りを感じた。

「キミ。馬術部に何か用かい?」
「あ、その……見学に」
「そう。見学なら大歓迎だよ。ボクはリドル・ローズハート。キミの名前は?」
「ナマエ・ミョウジです」

 その後ろでこちらを見ているのは、銀髪の……わ、イケメンってレベルに留まらないイケメンだ。瞳は不思議なオーロラ色をしていて、面食いではないはずなのだけれど、じっと見られている恥ずかしさからか心臓がうるさくなって、息が詰まりそうになる。
 ハーツラビュルの寮長さん、リドル先輩は私の名前を聞くと、少し考え込み、何かを思い出したようにはっと睫毛を持ち上げ、薄い唇を開いた。

「キミがナマエか。フロイドからよく話は聞いているよ」
「フロイド先輩……?」
「キミも大変だね。あんなのを相手にするなんて……おっと、用件は見学だったね。シルバー、セベク!」
「……ん?」

 なんだか知っている名前がいくつも出てきて困惑しているので、順に整理することとする。まずフロイド先輩……だけど、仲良いのかな。フロイド先輩からはリドル先輩の話が出てきたことなんてなかったはずだけれど。しかし同じ二年生だから、交流はあるのだろう。それから、その後に呼ばれたセベクって、もしかして、もしかしなくても――

「呼んだかリドル先輩!! ……ん?」
「あっ! セベクくん!」
「お前は確か今日の……ナマエ!!!」
「なんだ二人とも、知り合いだったの」

 間違いない。薄い緑色の髪をした、大きくて、一年生にしてはやたら貫禄のあるこの人は、今日昼食を一緒にとったセベク・ジグボルト。人生何かと縁が巡るもので、まさかセベクくんが馬術部だなんて思わなかった。機会があったら、の機会がこんなにも早く到来するだなんて。エペルが林檎細工を披露している間に語っていた、若様、マレウス・ドラコニア関連だろうか。シルバーと呼ばれた銀髪の美青年もディアソムニアカラーの運動着を身につけているし。

「どうして馬術部に?」
「その、まだ部活決まってなくて今日は見学に回ってるんだけど……さっき窓の外でリドル先輩やシルバー先輩? が馬を走らせてるのが綺麗でかっこよくて、来ちゃった」
「お褒めの言葉感謝するよ。入部なら大歓迎だけど……」

 一度言葉を中断し、こっちに、と私を呼んだリドル先輩が向かったのは、馬が三頭並んでいる厩舍だった。わ、近くで見ると馬って大きいけど、やっぱり割と大人しいな。リドル先輩はそのうちの一匹、これまた顔立ちが綺麗なしっかりと睫毛が揃った馬の頭を撫でると「いいこだね、ヴォーパル」と言った。

「馬術部は動物を扱う点が他の部と違う。キミ、動物と触れ合った経験は?」
「経験はそんなになくて」
「そう。まずは触ってみる?」

 フラミンゴやハリネズミのように丁寧に扱うんだよ、と言ったリドル先輩は、そのヴォーパルと呼ばれた隣の馬を私に近づけ、私の手を掴むと鼻の上に手を乗せさせた。綺麗で高嶺の花のようなヴォーパルよりは愛らしい顔で、目も垂れている。フラミンゴやハリネズミのように……うちの寮長だったら、いただいたマドルを扱うように、とか言ったりするんだろうか、なんて。こわごわと、サラブレッドの彼の鼻から額にかけてを撫であげると、目を細めて頭を自ら押し付けてきた。なんとなくだけど、懐かれている気がする。

「うん。キミのことが好きみたいだ」
「ふふ。かわいい」
「気に入ったのなら良かった。ボクたちは一周してくるから、その子と一緒に見ていてくれないか」

 馬を撫でながら頷くと、リドル先輩はにこ、と綺麗に笑って、セベクくんとシルバー先輩に声をかけてから定位置についた。かけ声を合図に、それからかけ声を上げたリドル先輩を先頭に、三人が風のごとくグラウンドを駆ける、駆ける。すごい、いくつも障害物だってあるのに、それをものともせずに避けて、減速どころか加速する馬をあんなにも上手く扱っている。これ、できるようになったらすごくかっこいいだろうな。それぞれの馬は、鬣をなびかせては蹄を鳴らして、軽快に駆けると、その尻尾は波のように揺れた。

 グラウンドの一周を終えた三人は、徐々に減速させ、馬から下りると私のもとへとやって来た。

「どうだった?」
「やっぱり、すごくかっこいいです。大したことは言えないけど、風みたいで、障害物やカーブも難なくクリアして。……私、入部したいです」

 許可はもらえるのかな。もしかすると動機が不純だとか、そんなことは言われないかな。もちろんそんな心配は杞憂に終わり、リドル先輩は私の肩を叩いた。

「歓迎するよ、ナマエ」

 舛花色をした、どこか宝石のような瞳をこちらに向けると、凛々しい表情ながらもにこやかに、薔薇色をした唇で三日月を描くと、そう言った。リドル先輩だけでなく、セベクくんやシルバー先輩も、そういった表情をしていて、心がぽかぽかと温まった。少し遅れてスタートした馬術部での生活だって、これからの生きがいになるだろう。
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