03 夢見〈1〉




 わたしには霊感がある、って言っても本当に少しだけど。

 ものごころついた頃からいろんなものが見えたから、何も知らない幼いわたしは、みんな同じようにソレが見えるものだと思ってた。
 それが自分にしか見えていないと知って、どうしたらいいのかわからなかった。
 他の人に見えてないものが見えるのが、嫌で嫌で仕方なかったから。


 ずっと悩んでいたわたしはある夢を見た。
 あれは中学生だったとき、毎日毎日同じ夢の繰り返し。
 日が進むにつれて話しは長くなっていく。


 その夢の中でわたしは彼女に出会った。
 『観月歌帆よ』と名前だけ言うと優しく微笑む。
 きっとわたしより年上で、それでいてきれいな女の人。


 夢の中でしか会ったことのない彼女は不思議な人。
 だけどいったい観月歌帆とはだれなのか、わたしは何も知らなかった。


 だってそれは夢だったから。