諧謔
我の在りし日
腐乱せむ

短歌と俳句と詩
偲ぶれど解なきことと磔刑に処さるる蝶のなまえをほど

磔刑の蝶腐敗し流れ出す黄泉路はそちら二度は惑うな

刻む名に問わず語りと雨伝うたましい眠らぬむなしき石塊いしくれ

問うた名へ積もる埃と色褪せし外皮を裂いてこころに触れて

夏がくる纏わりつきし虫々に問わず語りす「おまえはだあれ」

嗅ぎ取った繁みに残る冬の気配「おまえはかつてあの人だったの」

連作 冬虫夏草 ―二〇二〇年六月二日


117首〜122首

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