諧謔
我の在りし日
腐乱せむ

短歌と俳句と詩
言の葉の花の盛りは瞬く間洋墨の一滴乾くも遅し

導べなき世をば夜な夜な歩みゆく違えた道のぬくみに眩み

朽ちたるを悲し侘しと言いし者悼んだ先の骸すら見ぬ

外連味を含んだ虚勢無理解の他に理由もないのだろうに

鶴を折り針刺し数え千回目神亡き世々へ妄執織りて

なめらかに産毛のそよぐ肌合いに数えたことも夏は溶かすの

夏に見る蝉のぬけがら蝶のはね空のひかりがひとすじに消ゆ

手紙書く替える衣も失せたころ衣装箪笥の投函口へ
―二〇二〇年六月三十日


181首〜188首

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