諧謔
我の在りし日
腐乱せむ

短歌と俳句と詩
風化せよ通い路絶えたまぼろしは綻ぶことなく砂塵還りき

金色の稲穂を越えてまだ生きるあのまばゆさを消し去りながら

月光に冷え冷えひかる砂漠ゆく眠りに飢えて惑った果てに

我ときみ似ても似つかぬ手指持ち似通ったのはただ首の痣

プラナリア我の細胞削ぎ落としそれでなにゆえ乞うというのか

暗闇に多くが集う色彩の見えてよかった試しなどない

空のうつわ懸命な手つきなみなみ星を注げど穴から無に帰す
―二〇二〇年七月一日


189首〜195首

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