諧謔
我の在りし日
腐乱せむ

短歌と俳句と詩
どうかもう許してください今日までを生きてしまった私のことを

ごめんねと自分自身に言う覚悟ここから先はひとりで持つよ

この先で待ち合わせると指切った果たされないと互いに知るも

壁紙が剥がれゆくなか駆け下りる翅生えないのは僕だけらしい

繰り返す繰り返すから背中触れ穴にゼンマイないか確かめ

レンジで解凍済みの言葉たち取り出すときのあの失望感

腐敗には腐敗の鮮度いのちにはいのちの期限消費し生きて

ひとしきり気管裏から撫で回す噎せ込みながら積もった歴史

夜などは消費期限も切れていて気管支炎が短調きざむ
―二〇二〇年七月三日


201首〜209首

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