諧謔
我の在りし日
腐乱せむ

短歌と俳句と詩
携帯の古びた機種のカメラより画素数高いメモ帳の文字
―二〇二〇年七月四日

一方ならぬ想いであれとまじないし十指の空虚紙垂ただ白し

我が臓腑誰ぞ居るかと呼ばへども闇に谺す「誰も居ません」

人肌が与えるはずの安寧をどこか落として墓穴暴く

砂糖水目にして惹かれ暖簾のけ「愛、ありますか」「愛、ありますよ」

鮮やかに手向けらるる花々のしかし乾ひて洋墨匂ふ

孤独をば居場所と見做す矛盾すらもが宝石ですか?

ほんとうはむくろひえびえそこにあるそこにあるだけ石のごとくに

まぼろしの何も響かぬ世界です価値と出血はらわた探せ
―二〇二〇年七月五日


210首〜218首

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