諧謔
我の在りし日
腐乱せむ

短歌と俳句と詩
実感の伴わぬまま日が急いてかわいた風が哄笑となる

果物の網目切り裂くつま先でできぬ瘡蓋傷は癒えずに

たらたらと垂れ流されし液体が我の血なのか樹液なのかも

毬栗の針だけを折る悪趣味を理解のできぬお前が好きだ

ドラマならここが追うべき時だとは分かっていながら見送る背中

今にでも取り落としかねんその指がそれでも掴む焔のうつくしさ

生きたまま燃える街並み我が眼下夜に倣って帷を落とす

思い出す風のつめたさ暁のこれほどまでに真っ赤なことを

飛び立ちて再び降りる鳩の目のうつろなること街への警鐘

美辞麗句空に描ける脳持ちてそれでも悩む心持つ故


285首〜294首

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