シェル=シール

 -無彩スタのレリオス-

すきっと02「親の目」
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ベルタ「わあっ、おぼえてるわよここ! ねえお父さんお父さん! ここみんなで買い物をしてた場所でしょう!?」
タチィ「よく憶えてるな。そうそう、アルセの家族とも一緒にな。――あいつら、天国でゆっくり休めてるかね」
セシリカ「大丈夫よ。ちゃんと立派になったアルセを見てほっとしてると思うわ。でも、ねえ。見てよ、あの子たち」
アルセ「だから、お前はもう少し大人しく歩けよ! ついて行くの大変だろ! 相変わらず人の話聞かないな!」
ベルタ「何よ、リーダー気取りでえらぶってる人の言うことなんて聞く気ないんだから。久しぶりに街に帰って来れたのよ、なんであんたなんかの足に合わせなきゃいけないのよ。男ならシャキッとしなさいよね!」
アルセ「言わせとけば……! 僕らだってこの街に出てこれたの久々なんだからな! じっくり見させろよ!」
ベルタ「じゃあ別行動すれば? わたしもっと奥見てくる!」
アルセ「あ、こら待て! 迷子になっても知らないぞ!!」追いかけてく
タチィ「……だな」
セシリカ「タチィ? ……あなた、まさか……何ベルタを取られたみたいな顔しているの?」
タチィ「いや、まだ取られてない。ってより、あいつにやる気はない」キリッ
セシリカ「……親バカだわ」やれやれ


 アルセは双子の妹以外、家族がいないんですよね。久しぶりの幼馴染と元気に街を駆けるなんて、それこそ十年振りです。
 にしてもひどいなこいつらの会話。情緒どこやった。
 ベルタとアルセは小さい頃から喧嘩三昧ですが、何度書いてもこの二人、喧嘩以外の内容が思いつきません。もっと他に真剣に会話できたんじゃないのかって疑問に思うぐらい、何故か喧嘩のない容姿か出てきません。
 これで仲がいい上に、息がぴったりなんだから、不思議です(笑)。


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終話「あの道の先で」

掲載日 2020/11/29



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