四獣・朱雀を呼び出し、森の方へ向かっていたスズだったが、途中でもう1人の同級生の呪力を感じ取る。
パッと下を見れば、向こうもこっちに顔を向けていた。
「スズー!!」
「悠仁!今、そっち行くー!!」
そう言って朱雀と共に降り立ったスズは、傷だらけでボロボロながら元気そうな虎杖の姿に笑顔を見せる。
その彼と何故か意気投合している東堂もまた無事な様子だった。
「2人とも無事で良かったです…!」
「なぁ、今何が起きてんだ?」
「俺と虎杖に現状を教えてくれ」
「(マイフレンド…?)あ、はい」
2人の関係性に疑問を持ちつつも、スズはこれまでの経緯を簡潔に話していく。
そして最後に自分はこれから伏黒と真希の元へ向かうのだと告げると、2人の表情がピリッとした。
「伏黒達が今その呪霊と戦ってんのか?」
「うん。でもさっきから呪力が弱ってて…劣勢気味だと思う。ケガもしてそうだし…」
「そっか…俺もそこ行く!連れてってくれるか?」
「もちろん!そうして欲しいなって思ってた。東堂先輩は…?」
「行くに決まっているだろ。俺と虎杖は一心同体だからな」
「…悠仁、いつから先輩と友達やらブラザーやらになったの?」
「それが分かんねぇんだよ。気づいたらそう呼ばれてた」
「謎だね…」
「だろ?」
本人に聞こえないよう小声で会話していたスズと虎杖は、早々に朱雀に乗り込もうとする東堂に揃って目を向けた。
それから"何してる!早く乗れ!"と叫ぶ先輩に、後輩らしく返事をしてから2人は走り出す。
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朱雀に乗り込んでから数分…
スズの式神を初めて見た虎杖が彼女を質問攻めにする中で、ふと思い出したように言葉を漏らす。
それは東堂から言われたことがキッカケだった。
「…本当だ」
「ん?」
「スズって呪力が読みづらいな」
「! 何か呪術師っぽいこと言ってる!どうしたの?」
「いや、東堂がそんなようなこと言ってたからさ」
「へ?先輩が?」
「…木下、オマエ呪力を体に流してる感覚はあるのか?」
「んー…"流してる"っていうのとはちょっと違うような…」
「"流れてる"?」
「あ、そうです!そんな感じ!あんまり呪力を意識したことがないんです」
「そういうことだ、虎杖」
「なるほどね…やっぱスゲーな〜スズは!」
何やら勝手に盛り上がってるブラザーコンビを不思議そうに見つめていたスズだったが、現場が近づいてくると視線を下に向けた。
彼女に続いて虎杖と東堂もまた、同じように視線を下へ…
そして3人はこれからの動きについて作戦会議を始めた。
「もう少し行ったら高度を下げるので、あの呪霊のことよろしくお願いします…!」
「了解!」
「オマエはどうするんだ?」
「私は恵と真希さんの応急処置を。パンダ先輩の呪力がこっちに向かってくれてるので一緒に帳の外へ出ようと思ってます」
「それで救護班に加わるわけだな?」
「はい!今、救護班は硝子さんだけみたいなので」
「(呪力把握の正確さ、次の行動を決める迅速さ…五条悟に鍛えられてるだけのことはあるな)」
「?」
「分かった。あの呪霊は俺と虎杖に任せておけ」
「お願いします!」
「スズ、伏黒達見えてきた!!」
虎杖の声に応えるように、朱雀は一気に高度を下げる。
その間に急いで虎杖・東堂の表面上のケガを治療すると、スズは明るい声で2人を送り出した。
「これで良し。じゃあ2人とも気をつけて!お願いします!!」
「おっしゃ!スズ、ありがとな!」
「うん!…東堂先輩、悠仁のことお願いします」
「あぁ。虎杖は今、もの凄いスピードで成長してる。面白いものが見れるかもしれんぞ?」
スズに少し笑みを見せると、東堂は虎杖と共に地上へと飛び降りた。
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「あ"あ"あ"あ"あ"!!」
「恵、やめろ」
「!」
「私らの仕事は終わった。選手交代だ」
「いけるか!?虎杖!!」
「応!!」
「恵、大丈夫!?」
「! スズ…」
虎杖は朱雀から飛び降りた勢いで真希を縛り上げていた枝を折り、解放された彼女を東堂が抱きかかえる。
そしてお腹から謎の枝が生えている伏黒はスズが担当することに。
彼女のさっきと変わらない柔らかい雰囲気に、伏黒はそっと体を預けるのだった。
to be continued...
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