手続きを終えた2人は、一旦休憩ということでお昼ご飯へと向かう。
いろいろアイデアを出していた五条だったが、不機嫌なスズの一存でハンバーガーに決定した。
お腹がいっぱいになり、スズの機嫌も元に戻ったところで、2人は次なる目的地へ。
「先生、次はどこに行くんですか?」
「次はスズが住むところに行きま〜す。」
「! 寮ですか!!楽しみ〜!」
「あんま期待すんなよ?普通のとこだからな?」
「押忍!」
こちらがどんなに言っても、どうしたって嬉しそうな表情の弟子に、師匠も思わず笑みが漏れる。
そうして到着した高専内にある学生寮。
外壁や屋根に年季は感じるものの、歴代の先輩達がちゃんと使っていたからか、中は意外とキレイなままだった。
「これどこの部屋使ってもいいんですか?」
「うん、いいよ。あ、でも…」
「? …あっ!」
「ふっ。2階行ってみよっか。」
「はい!」
ある人物の呪力を察知した2人は、揃って2階へ向かう。
階段を上りきったところで出くわしたのは、スズと同じく春から高専に入って来る彼だった。
「恵〜」
「! 五条先生。ども。」
「私もいるよー!」
「スズか。久しぶり。」
そう言って少し笑みを見せた伏黒もまた、入学手続きのため1人で来校していたのだ。
五条とは家絡みのことで何かと会うことが多いが、スズとは結構久しぶりな伏黒。
その場でお互いの近況を話しつつ、話題は寮の部屋のことへ…
「そういえば、恵はもう部屋選んだの?」
「はい。少し荷物も持って来たんで、今片づけてきました。」
「さすが仕事早いね〜」
「どの部屋にしたの?」
「そこの一番手前の部屋。スズはまだ決めてねーのか?」
「うん。でも今決めた!恵の隣にする!」
「同期の仲が良くて、先生としては嬉しい限りだよ。」
「でしょ!恵、いい?」
「いいよ。でも夜中にうるさくしたりしないこと。」
「らじゃ!」
こうして無事に部屋も決まり、この日のスズの入学準備は何とか終わりを迎えた。
彼女が実際に入学するまで、あと数ヶ月。
次は五条家からの引っ越し準備が待っている…!
to be continued...
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