さて、そんなこんなで迎えた6月。

スズも伏黒も1人で任務に行く回数が増え、メキメキと成長していた。

今日もまた別任務へと向かう2人。

先に出発するスズは、出かける前に伏黒の部屋を訪ねた。


「恵〜ちょっとだけいい?」

「おぅ。もう任務行くのか?」

「うん!でも出かける前に、これを恵に渡そうと思って。」

「ん?これは?」

「私の力を込めた勾玉。ケガを治したり、身代わりになったりするから、お守り替わりにと思って!」

「へぇ〜…何かこれ持ってると安心するな。本当に貰っていいのか?」

「もちろん!この前式神練習に付き合ってくれたお礼。」

「ふっ。ありがとな。大事にする。任務、気をつけて行けよ。」

「うん、ありがと!恵もね!」


それから五条に一声かけ、スズは除霊の依頼主がいる仙台へと向かった。

この翌日、スズと伏黒はとある人物と運命的な出会いをする。

呪術界を揺るがす大きな波が迫っているとは思えない程、1日の始まりはとても穏やかだった。



第0章 fin.



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