さて、そんなこんなで迎えた6月。
スズも伏黒も1人で任務に行く回数が増え、メキメキと成長していた。
今日もまた別任務へと向かう2人。
先に出発するスズは、出かける前に伏黒の部屋を訪ねた。
「恵〜ちょっとだけいい?」
「おぅ。もう任務行くのか?」
「うん!でも出かける前に、これを恵に渡そうと思って。」
「ん?これは?」
「私の力を込めた勾玉。ケガを治したり、身代わりになったりするから、お守り替わりにと思って!」
「へぇ〜…何かこれ持ってると安心するな。本当に貰っていいのか?」
「もちろん!この前式神練習に付き合ってくれたお礼。」
「ふっ。ありがとな。大事にする。任務、気をつけて行けよ。」
「うん、ありがと!恵もね!」
それから五条に一声かけ、スズは除霊の依頼主がいる仙台へと向かった。
この翌日、スズと伏黒はとある人物と運命的な出会いをする。
呪術界を揺るがす大きな波が迫っているとは思えない程、1日の始まりはとても穏やかだった。
第0章 fin.
- 25 -
*前次#
ページ:
第0章 目次へ
第1章 目次へ
第2章 目次へ
第3章 目次へ
第4章 目次へ
第5章 目次へ
第6章 目次へ
章選択画面へ
home