場所は廉直女学院 中等部。
敷地内にあるプールには天内以外のメンバーが揃っていた。
強引に学校へ登校した少女について、五条が担任である夜蛾へ報告中である。
「はぁ!?さっさと高専戻った方が安全でしょ!!」
『そうしたいのは山々だが…天元様のご命令だ。』
「…」
『天内理子の要望には全て応えよと。』
「…チッ。ゆとり極まれりだな。」
「そう言うな、悟。ああは言っていたが、同化後彼女は天元様として高専最下層で結界の基となる。
友人、家族…大切な人達とはもう会えなくなるんだ。好きにさせよう。それが私達の任務だ。」
「そうだね…まっ!うちの最強コンビがいれば、たいていのことは大丈夫でしょ!」
笑顔でそう言って、五条と夏油のお尻をポンと叩くリン。
そんな彼女の方を振り返った2人の顔にも穏やかな笑みが浮かんでいた。
リンの言葉に背中を押されるように、五条は気を取り直して今の状況を確認し始める。
「傑、監視に出してる呪霊は?」
「あぁ…冥さんみたいに視覚共有ができればいいんだけどね。それでも異常があればすぐに…」
「傑君…?」
「……悟、急いで理子ちゃんの所へ。」
「あ?」
「2体祓われた。」
「えっ…!」
学校の敷地内に、場所に似つかわしくない輩が2人入り込んできていた。
to be continued...
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