場所はガラッと変わって、新宿のファミリーレストランでは…
長身で袈裟姿の男が、3体の呪いと共にテーブル席を囲んでいた。
会話に耳を傾ければ、何やら不穏な単語ばかりが聞こえてくる。
「つまり君達のボスは、今の人間と呪いの立場を逆転させたいと…そういうわけだね?」
「少し違う。人間は嘘でできている。表に出る正の感情や行動には必ず裏がある。
だが負の感情…憎悪や殺意などは偽りのない真実だ。そこから生まれ落ちた我々呪いこそ、真に純粋な本物の"人間"なのだ。偽物は消えて然るべき。」
「…現状、消されるのは君達だ。」
「だから貴様に聞いているのだ。我々はどうすれば呪術師に勝てる?」
「戦争の前に、2つ条件を満たせば勝てるよ。五条悟を戦闘不能にし、両面宿儺・虎杖悠仁を仲間に引き込む。
さらにプラスで、木下スズという女を手に入れられれば、より勝利が近づくと思うよ。」
「木下スズ…?それが先ほど言っていた、使えそうな人物という奴か?」
「そう。元々五条悟絡みで役に立ちそうだなとは思ってたんだけど、どうも宿儺の方にも使えそうでね。」
「宿儺に?」
「あぁ。宿儺は彼女のことが気に入ったらしい。それだけで、何かに使えると思わないかい?」
「ふん。そんな女のことはどうでもいい。それより死んだのであろう?虎杖というガキは。」
「さぁ、どうかな。」
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「許可なく見上げるな。不愉快だ、小僧。」
「なら降りてこい、見下してやっからよ。」
高いところに座り、不適に微笑む宿儺。
そしてその彼を睨むように見上げているのは…
死んだと思われていた虎杖悠仁だった。
to be continued...
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