五条の攻撃を受け、しばし気を失っていた漏瑚という名の特級呪霊。
湖の中心で目覚めた彼は、仲間の言葉を思い返していた。
"いいけど、死ぬよ漏瑚。"
「(眉唾ではなかったな。だが当たらぬなら領域に引きずりこむまで…)」
そこでふと気づく…辺りに五条の気配がないのだ。
彼だけでなく、スズという名の女もまた姿が見えないでいた…
「(…?どこへ行った?)」
「ごめんごめん。待った?」
「どこ!?ねぇここどこ!?」
「悠仁、落ち着いて!大丈夫だから!」
「! ソイツは…(宿儺の器…!!)」
「見学の虎杖悠仁君です。」
「富士山!!頭、富士山!!」
「富士山って…!」
五条が首根っこを摑まえて連れて来たのは、高専で映画鑑賞をしていた虎杖だった。
突然の出来事に興奮状態になっている彼へ、五条の背中にぶら下がっているスズは笑いながら声をかける。
五条悟、虎杖悠仁、そして木下スズ。
こうして漏瑚の目の前に、図らずも彼の目的に関係する人物が勢揃いした。
to be continued...
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