時間は流れ…放課後。
昼休みのワイワイモードから一転、真剣な表情でボールを追う黒子達。
IH予選間近ということもあり、みんな気合いは十分だ。
「集合ー!!」
「「「はい!」」」
「もうすぐIH予選だ!去年はあと一歩及ばなかったが、今年は絶対行くぞ!!
強豪がひしめきあってるが特に…同地区で最強最大の敵は秀徳高校!!
去年は全国ベスト8…しかも今年は海常と同じように"キセキの世代"が1人入ってる。
この超強豪校に勝てなければ、全国への切符はない!!」
「黒子…どんな奴か知ってんだろ?」
「…口で言ってもたぶん信じないですよ。…ただ、黄瀬君が最初言ってたように、他の4人は格が違います。それが更に進化してたら……想像もつかないです。」
「(あの散々誠凛のことをバカにしたムカツク占い男が、そんなにすごいとはね〜…)」
「秀徳に挑むためにもまずは初戦!!気ィひきしめていくぞ!!」
「「「オウ!!」」」
「(よーし!!今度はキセキグリーン退治だ!あの鼻っ柱ボッキボキにしてやるんだから!)」
そうして気持ちも新たに練習を始めようとした時、部員の1人が姿の見えないカントクについて尋ねる。
日向によれば、どうやらリコは近くで練習していた1回戦の相手を偵察しに行った様子…
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秀徳との対戦を目指している誠凛にとって、1回戦というのはとても大事だ。
ここで負けては、秀徳と戦うどころか、日本一なんて夢のまた夢である。
そんな大事な初戦の相手。
リコの目にはどう映ったのか…?
「(そんな…!去年と全然違うじゃない…!今のウチじゃ、秀徳に挑むどころか…1回戦で負ける…!)」
さぁ、いよいよIH予選の始まりだ…!
第1章 -完-
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