お昼ご飯を食べ終えた私達は、再び並盛珍道中を開始した。
商店街への行き方、学校への近道、この前とは違うお勧めのゲーセンなどなど…
町やお店自体は私の地元と何ら変わりはないんだけど、この3人と一緒だとそれだけでもうすごく楽しくて…!
だから、時間は驚くほどあっという間に過ぎていったんだ。
標的11 強敵再び!
太陽が沈んで辺りが薄暗くなってくると、それに合わせて私達の珍道中も終わりを迎えた。
「…とまぁこんな感じなんだけど、少しは役に立ったかな?」
「もちろん!何か私も立派な並盛町民になれたって感じ!」
「あははっ!なら、良かった!」
「ツナ、休みなのに今日はわざわざありがとう!獄寺くんとやまもっちゃんも、本当にありがとう!」
「どういたしまして!」
「オレなんかより、10代目にもっと感謝しろっつの。」
「またいつでも案内すっからさ!…あ、そだ!今度オレんちにも来てくれよ。親父も喜ぶからさ!」
「うん、喜んで!剛パパにも会いたかったんだよね〜」
なんてことを話した後、私達はそれぞれ家路についた。
んー!今日も1日楽しかったな〜!
まぁ、ちょっとしたハプニングはあったけど…それもまたいい思い出よねっ!
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その翌日…
ツナ達は学校なので、私は1人、昨日教えてもらった道の復習を兼ねて散歩をすることにした。
"商店街はこの道をまっすぐで、ゲーセンはあっちの道…"
そんな独り言を呟きながら、3人と出会った例の公園前を歩いていると、不意に見覚えのある学ラン姿の人物が視界に入ってきた。
見た瞬間それが誰だかすぐに分かり、昨日の恐ろしい体験が頭をかすめたけど、このまま印象が悪い関係じゃ嫌だし…
それにこんなに早くもう一度会えるのも奇跡的だから、私は思い切って話しかけてみることにしたんです…!
「あ、あの…ヒバリン…?」
「? 君は昨日の…」
「はい!木下「スズ…でしょ?」
「えっ!何で知ってるの?」
「君達の声が大きいから聞こえたんだよ。」
あちゃ〜そんなに大きい声だったか。
ていうかちょっと待って!そんなことよりも…
ヒバリンに名前覚えてもらってたー!!
どうしよう!すんごく嬉しいんですけど…!
その嬉しさを抑えきれず、私は少し上ずった声で彼に再び話しかけた。
「て、てかさ!ヒバリンは学校にも行かず何やってんの?」
「風紀委員の仕事。」
「(おっ!意外と普通に答えてくれた!)そうなんだ〜…仕事大変?」
「別に、いつもやってることだし。…それより、君の方こそ何してるの?」
「私?私はただの散歩!そしたら偶然ヒバリン見つけたからさ!声かけてみたわけ。」
そう笑顔で言った後で気づいた。
私、ものすごく普通に彼に話しかけてる。
未遂だったけど昨日危うく殴られそうになったんだから、もう少し警戒しなくちゃいけなかったんじゃ…?
だって変なこと言ったらまた襲ってくるかも…!
と、1人で勝手に不安がっていると…
「そう、偶然だね。」
という何とも普通な返事が耳に届き、私は正直呆気にとられた。
だって昨日のあの暴力的な印象と全く違うんですもの!
…あ、今日はもしかしたら機嫌がいいのかな?
生まれながらのポジティブ思考がそういう結論に至ったため、私は調子に乗って彼にあるお願いをしてみることにしたんだ。
to be continued...
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