しばらくして気持ちが落ち着いてきた私は、ツナと共に隼人探しを再開した。

そして商店街を探し始めて数分。

とある路地から豪快な爆発音が…!


「スズ、今の…!」

「うん、間違いない…隼人だ!!」


"爆発音=隼人"という自分達の直感を信じ、私とツナは音のした方へと恐る恐る向かった。

そして物陰から目的の路地を覗けば、そこには何とものん気にタバコを吸う隼人の姿があった。


「獄寺君!!」「隼人!!」

「! 10代目、スズ!どーしてここに!?」

「いや…あの…もしかしてなんだけど…獄寺君が黒曜中の奴に狙われてるって…噂みたいなのがあって…」

「なっ!そのためにわざわざ!!恐縮っス!今やっつけたとこっス!…もしかしてスズのさっきの電話も?」

「あ〜うん。まぁ、あんま役に立たなかったけどね…」

「んなことねーって。ありがとな。」


そう言って穏やかに笑う隼人に、私の心臓はドキドキと音を立てる。

並中で今の顔見せたら、恐らく学校中の女子が卒倒しちゃうだろうな…!

…って、それどころじゃないんだった!もうすぐ柿ピーが!!


「2人とも、今すぐここから「手間がはぶけた。」

「「「!」」」


遅かった。

突然聞こえてきた声に驚きながらもそっちに顔を向ければ、そこには傷だらけの少年が立っていて…

隼人の攻撃のせいでボロボロになった体を引きずりながら、その少年・柿本千種は1歩1歩こちらに迫ってきていた。

この先何が起こるかを知ってる唯一の人間なんだから何とかしなきゃいけないのに、生で見る血やケガに気が動転して頭が上手く働いてくれない。

えっと…まず何が起こるんだっけ…

1番最初にケガするのは?誰か助けに来てくれたっけ?

あーっ、もう!!何でこんなとこで内容忘れちゃうのよ…!


こんな具合に私がもたもたやってる間に、ついに犠牲者が出てしまう。

狙われた恐怖で動けないツナ…ではなく、それを庇った隼人だ。


「獄寺君!大丈夫!?獄寺君!!」

「隼人!!」


そう叫び慌てて駆け寄れば、本当に弱々しい力で私の服の裾を掴む隼人。

その顔は苦しそうに歪み、呼吸も荒く、敵の武器であるヨーヨーが発射した針が刺さった胸からは血が大量に流れ出ていた。

どうしよう、このままじゃ出血多量で死んじゃう…!


「隼人、しっかりして!隼人ってば!!」

「うっ…」

「壊してからつれていく。」


慌てる私達とは裏腹に、不気味なほど静まり返っている商店街。

そこに目の前の少年から発せられる冷たい声が響く。

その声は、私の心を恐怖で支配するには十分過ぎるほどで…!

止血のため、今まで隼人の胸元を抑えていた手でとっさに彼の頭を守り、私はギュッと目を瞑った。



to be continued...



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