「ど、どういうことだよ!ボンゴレで面倒見るって!!…まさか、スズもファミリーに入れるとか言い出すんじゃないだろうな!?」

「ニッ。そのまさかだぞ。」





標的5 彼女の役割





私は自分の耳を疑った。

私がボンゴレファミリーに…?今、確かにそう言ったよね?

嘘…マジで?それって…


「…最高ーっ!!」

「えーっ!スズ、ノリノリー!?」

「ほ、本当に私をボンゴレファミリーに入れてくれるの!?」

「本当だぞ。お前は面白いからな。ファミリーのムードメーカーだ。」


そう言ってニヤリと可愛らしい笑顔を私に向けるリボーン。

ムードメーカーか…!

何か組織の役に立つのか微妙な感じだけど、私には合ってる気がするっ!

こんな具合に私はすっかりその気だったんだけど、どうもツナは納得がいかないようで…


「ちょ、ちょっと待てよリボーン!スズも!もっと落ち着いて…」

「獄寺と山本も、スズのファミリー入りに文句ねーな?」

「リボーンさんがそう言うなら、オレは構わないっスよ。」

「オレも!確かにスズがいると楽しいしな!」

「ちょっと、2人とも!!」

「何だツナ。お前スズのこと嫌いなのか?」

「き、嫌いなわけない「じゃあいいじゃねーか。」

「そうだぜ、ツナ!何でも人数多い方が楽しいって!」

「大丈夫っスよ、10代目。スズが何か変なことしようとしたら、オレがバッチリ止めますから!」

「でも…!」


リボーン、獄寺くん、やまもっちゃんが必死に説得するものの、ツナはなかなか首を縦に振らない。

さっきのやり取りから、別に私を嫌ってるから入れたくないってわけじゃないのは分かったけど…

他に何か問題があるのかな…?


「お前は何をそんなに不安がってんだ?言ってみろ。」

「だって…ファミリーに入っちゃったら、何か危険なことに巻き込まれるかもしれないだろ!?」

「! ツナ…」

「スズは女の子なんだぞ!?そんな簡単に、マフィアのファミリーに入れるなんて…」

「10代目…」「ツナ…」

「……いいか、ツナ。オレには分かるんだ。

 こいつは今でこそ、異世界から来た面白くて変な一般女子だが、これから先スズは必ずお前らにとって必要な存在になる。

 ファミリーとして、一緒に困難に立ち向かえて良かったと、思える時が必ず来る。

 だからオレと…こいつの力を信じて、スズをファミリーに入れろ。」


リボーンは私の肩にちょこんと座ると、真剣な眼差しでツナを見つめそう言った。

ツナは終始難しい顔で話をしてたけど、このリボーンの言葉を聞いて、自分の中で何かが決まったような、どこかスッキリした表情で言葉を発した…


「…分かったよ。スズをファミリーに入れる。お前がそんなに言うなんて珍しいし。」

「よし、よく決断したぞ。」

「ツナ…」

「スズ、オレね…こんなに普通に話せる女の子の友達、初めてできたんだ。

 だから楽しいときもツラいときも、ずっと一緒にいれたらいいなって…思ってる。

 ファミリーには入ったけどさ、これからも1人の友達として仲良くしてくれる?」

「! もちろん!こんな私で良ければ、いくらでもいつまでも傍にいる!!ツナが嫌がっても離れないし、何かあったら全力でサポートする!」

「あははっ!オレが嫌がるわけないだろ…って、スズ何で泣いてるの!?」

「うーっ…分からん!!」


私がそう言うと、皆は一瞬キョトンとした後、一斉に笑い出した。

口では"分からん"とか言ったけど、この涙はきっと嬉し涙だ。

リボーンがあんなに私のことを買ってくれていたこと。

ツナが最後まで真剣に私のことを考えてくれたこと。

獄寺くんとやまもっちゃんが、私のファミリー入りをスッと受け入れてくれたこと。

そういうのがいろいろ合わさって、溢れだしちゃったんだろう…と思う。


これで私も、今日からボンゴレファミリーの一員。

役職のムードメーカーの名に恥じないよう、精一杯自分らしく頑張ろう!


この世界で、

この町で、

この人達と一緒に…!





「スズ、今日からお前はツナの家に居候だ。ママンには自分でちゃんと言えよ。」

「うん、分かった!ツナ、これからますますよろしくね…!」

「こちらこそ!」


"母さんのことだから、きっと大歓迎だと思うよ。"

ツナはニッコリ笑って、そう言ってくれた。

普段はこんなに可愛い子なのに、いざって時は周りが驚くほど強い子になる。

本当ツナには敵わないな…!



to be continued...



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