楽しかったパーティーはあっという間に終わり、今は後片付けタイム。
沢田家の居候組はそれぞれバタバタと動き回っていて、私もママンと一緒に皿洗い中です。
それにしても今日は一気に皆と友達になって、たくさん話をして、本当夢みたいな時間だったな…!
「ママン、今日は本当にありがとうございました!料理すごく美味しかったです!」
「どういたしまして!喜んでもらえて良かった!」
「私家の中のこといろいろやりますから、ぜひお手伝いさせてください。」
「ふふっ。ありがとう!助かるわ〜
あ、そうだ。そういえばスズちゃんは、この辺のことについてどのぐらい知ってるの?」
「ん〜漫画の中でチラッと出てくるぐらいなので、そんなに詳しくは知らないです。」
「あら!だったら明日ツナに案内してもらうといいわ!ちょうど日曜日だし、ツナも大丈夫よね?」
「うん、いいよ!どうせ暇だし。」
「ありがとう!楽しみだな〜!」
標的8 並盛探検隊
並盛探検当日。
"2人っきりなんてデートみたい!"なんてドキドキしながら玄関を開けると、そこには何故か獄寺くんが…
ここにいる理由を聞けば、ふらりとツナの顔を見に来たようで。
本当にツナのこと慕ってるんだな〜って微笑ましく思う。
そして今度は逆に獄寺くんの方が、出かけようとしている私達に疑問をぶつけてきた。
ツナが事情を話すと、間髪をいれず、期待を裏切らない返事が返ってきたんだ。
「10代目、オレも行きます!スズが暴れるといけないんで!」
「ちょっと獄寺くんや、それはどういう意味かしら?」
「そのまんまの意味だよ!お前、初対面の奴見ると必ず暴れんだろーが。」
「うっ…確かに。」
「あはは!獄寺くんがいれば安心だな。オレ1人じゃ、スズを止められるか心配だったし。」
「なっ!ツナまで…」
そう言って大げさにふくれっ面をすれば、ツナも獄寺くんも楽しそうに笑う。
まぁいろいろ言われたけど、この2人と探検できるならオールオッケーでしょ!
…ん?2人?
「ねぇ、そういえばやまもっちゃんは?」
「山本は今日、野球部の練習だって言ってたよ。」
「えっ、嘘!見に行きたい!ユニフォーム姿見たい!!」
「う、うん!じゃあまずは学校に行こうか…!」
「…もう暴走してんじゃねーか。」
獄寺くんがそんなことを言ってるとは露知らず、私は自分の世界に入っていた。
漫画の中で見たやまもっちゃんのユニフォーム姿、本当カッコ良かったんだよね〜!
あれを生で見られるなんて…!感激!
それから3人で雑談をしつつ歩き、15分ほどで皆が通う並盛中に到着した。
日曜だから生徒の数は少ないけど、それでも校庭からは運動部の元気な声が聞こえてくる。
その声とか、この場の雰囲気は何だか無性に懐かしくて…!
私が元の世界で通ってた高校でも、放課後はこんな感じだったな〜
そんな活気溢れる運動部の中で一際目立ってたのは、やっぱり野球部だった。
部員達の声も大きいし、何よりギャラリーの多いこと多いこと…!
「キャー!!山本くーん!」
「こっち向いてー!!」
「頑張ってー!!」
お聞きになって分かる通り、ギャラリーのほとんどはやまもっちゃん目当ての女の子。
漫画にもファンクラブの存在は描かれてたけど、目の当たりにすると迫力あるな…!
でもあの容姿にあの爽やかな性格が合わされば、女の子がほっとかないよね。
それにユニフォーム姿が何とも素敵で、彼の魅力を3割増にしてるんだ!
「おぃ、スズ。」
「ん?何、獄寺くん?」
「頼むから、あいつらみたく騒ぐなよ?」
「分かってますって!いくら私でも、さすがにあそこまではできないよ。」
私は、眉間に皺を寄せた状態で自分のことを見つめる獄寺くんにそう言った。
あの時までは、本当にそう思ってたんだよ?
やまもっちゃんがホームランを打つ、あの時までは…
「キャー!山本くーん!!」
「カッコイイー!」
「ナイスバッティン!やまもっちゃーん!!」
「「おぃ!」」
あ、ヤベ…つい叫んでしまった。
しかもツナと獄寺くんのダブルツッコミまでいただいてしまったよ。
でもね!そのぐらいカッコ良かったんだって!
あんなに素敵なことをしちゃう彼の方にも、原因があると私は思う!
と、その時。
さっきの私の声が届いたのか、やまもっちゃんがこっちに気づいてくれた。
「おっ、スズじゃん!ツナと獄寺も!」
「やまもっちゃーん!さっきのホームランすごかったよ!!興奮しちゃった!」
「へへっ。サンキュ!てか、日曜なのに何やってんだ?」
「スズにこの辺を案内しようと思ったんだけど、山本が部活中だって言ったら、見に行きたいって言うからさ。」
「そういうことか〜だったらさ!もうすぐ練習終わるから、オレも一緒に行っていいか?」
「もちろん!」
「じゃあちょっと待っててな!もう一頑張りしてくるわ!」
「うん、いってらっしゃい!また後でね!」
そう言って手を振る私に、相変わらずの爽やかスマイルで手を振り返してくれるやまもっちゃん。
そんな彼の姿にギャラリーの女の子達はまた黄色い声援を上げ、同時に私の方に痛いほどの視線を向けてくる。
そりゃそうだよね…
やまもっちゃんと普通に会話してるってだけで気に食わないだろうに、ここにはもう1人の人気者・獄寺くんもいるんだから。
…ふふっ。何か優越感!
そんなこんなで、私達の並盛探検はまだまだ続くのです!
to be continued...
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