01

可愛い嫁




俺がリビングの扉を開けると、そこには……。

俺の父親と―何故か美亜の両親が居て…俺は驚きを隠せなかった。


「…なんで……美亜のおじさんとおばさんが…?」


俺がそう呟くように言葉を紡ぐと俺の後からリビングに入って来た母親が口を開いた。


「それは今から話すから爽も座って!」


母親のそんな言葉に訳がわからないまま父親と美亜の両親がいる方に足を運ばせて俺は空いてる席に腰掛けた。


その直後母親が腰掛けて話が始まった。



──そして、その話はやっぱりとんでもない話の内容だった。


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「…は?」


一通りの話を俺の両親と美亜の両親から聞かされ、最後の美亜の母親から聞かされた話に俺は驚愕きょうがくして思わず頓狂とんきょうな声を出してしまった。





──美亜の父親の転勤が決まり、それには美亜の母親もついていくらしい。

だけど、美亜は高校入学を控えている為さすがに手続きに手間がかかるから―と、"連れて行けない。" とのことだった。


そう、そこまではよかったのだけど……。

いくら連れて行けないからって──。



「美亜と結婚してほしいの!」


そんなことを唐突に、告げられたら…。

誰だって驚愕するしかないだろう。


「…突然でごめんなさいね。…でも、美亜も十六歳になるし…爽介君のこと大好きだから!」



確かに美亜はもうすぐ十六歳で……。

美亜には昔から "大好き" と言われ続けてきた。



俺だって美亜のことはずっと大切な存在だった。



まあ結婚までは考えたことなかったけど…。


だけど、美亜の "好き" という言葉には絶えれなかったのは事実で──。


何度俺もそれに答えそうになったことか…。



「…ダメ…かな?」



本当に結婚までは考えていなかった。


でも、ずっとずっと大切に想い続けてきた美亜なら──。

美亜となら──。



「……いいですよ。」



気付いたら俺はそう答えていたんだ──。




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