01
見えない気持ち
一******
お店に入り店員さんに席を案内されて私と爽ちゃんは向かい合った形で椅子に座った。
店内もお洒落な空間でどちらかといえば洋風な感じの内装だった。
「…ねえ、爽ちゃんまさか此処…予約制、じゃないよね?」
爽ちゃんは仕事の接待で訪れたと言っていたからまさかと思って気になってしまった。
「いや、予約はしてないよ。確かに一度仕事で来てるからその時は予約したけど、完全予約制じゃないから予約しなくても大丈夫な店だよ。まあ簡単に言えばパスタとかピザがファミレスよりは高値で堪能できるってことだな。」
「…そうなんだね。」
確かに予約してたら爽ちゃんも自分の苗字も名乗るだろうし店員さんからも苗字を確認されるかも。
だけど、店内に入った時、爽ちゃんは苗字を名乗っていないし店員さんからも苗字の確認はなかった…ってことは予約制ではないんだと安堵した。
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