でも受け止めると決めたから
眼を覚ました
チュンチュンと雀の鳴き声がする
昨日は何をしていたんだろうかと思い出した途端に
嗚呼、と今日初めてだした声が憂いの言葉だった
『そうだ、嗚呼、憂鬱になってきた』
いつも以上に憂鬱なのだ
何故かって?それは
「あら、ごきげんよう」
『あ、おはようございます天女様!』
仮面の種類が無限大になってしまう事なのだ
そして、また敵わない
天女はさぞかし驚いただろう
と言うか此処に居る全員が驚いている・・・?
あれ?気のせいで置いて欲しいのだが
はて、私何時から笑顔で皆と居なかったっけ?
そう考えていると急に仲良くしても
仲良くさせないとよくわからない言葉を
使って兵助と留三郎が絡んでくる
嗚呼、ウットオシイのでどっかに行ってくれないかな?
ギロリと一瞬睨むと勿論怯んでくれた
うんうん、忍の感覚は忘れたわけではなさそうだ
昨日全ての記憶が戻ったので
今迄の全てが水の泡になってしまうかと思っていたが、気のせいだったようだ
はてさてこの時代の私が何時から笑顔をしていないのか
もしくは元々そんなキャラじゃないのか
・・恐らくは後者の様な気がするが
そんな事はどうでもいい。
このきゃっきゃしてうぜぇ人間を直ぐに存在否定したいです。
まぁ今は
『ごめんなさい、私が何かをしたのかは分かりませんが
お二人に不快な事をしたことは謝ります。
・・と言うか謝らせて下さいて言うか私一体そんな顔
させるとかどんなことをしたんだ私は一体こったい全く』
留「え、あ、おい」
『私が腹立たしいですよ。こーんな未来の卵ちゃんに
口悪く行動悪くしただなんて考えただけで腹が立つ。
全くこのまま懺悔するのも食事の間でやるのはいけないと思いますので
どうぞこんな私の事なんて聞き流してそのまま存在まで否定してあげて下さい』
正直なありのままの気持ちをさらけ出して
全てを覆して見せよう
それでも駄目なら今度こそ私は
『では、天女様今迄のご無礼失礼しました
今後はきっとこのような事が無い様に
全力で、尽させて頂きます』
きっと身も心も全て押し殺して本当に
水の泡になって消えてなくなってしまう事だろう
私はそのまま食事を摂らずに食事の間から出ていった
直ぐに後ろから八左が走ってくる
もう、そんな事するから雷蔵達と別れ話になるんだよ
あれ?そんな事なかったっけ?
もう妄想の域まで記憶にあるから
頭が降るパニックですよ
え?漢字が違う?フルかな?
八左「都佑、お前今日どうしたんだよ!」
『およ?何の話だい?"竹谷君"』
只でさえ顔が青かった八左ヱ門の顔が
その言葉によって更に三度位下がった気がする
あー、しまった。
つい"竹谷君"と昔もしも話せるなら
名前呼びより苗字の方が直ぐに切り替えられると
思って呼んでしまった
あれ?こいつの事なんて言ってたっけ?
八左「お前・・・何者だ?
都佑か?都佑じゃないだろ?おい」
『因みに以上全て鉢屋三郎でした。
な訳ないからね?本人後ろに居るから
直ぐに分かるけどさぁ』
そう言って私が指を後ろに刺すと
鉢屋が思った以上に後ろに近づいていたらしく
八左が「おほっ!?」と叫んだ
三郎「都佑、お前昨日何かあっただろ。教えろ」
ギロっと見抜くような眼で睨んできた三郎に
都佑はかなり驚き軽く飛び跳ねた事に
三郎と八左は首を傾げた
何時もならこんな事されても余裕なのだ
他人が自分の中に入る事なんて許さない
それが今迄の"僕"だったからだ
今の"僕"は"私"に飲み込まれて行く
状態なので君らは知る由もないだろう
だってこの性格は"私"そのものだもの。
『あれまぁ私"鉢屋君"と恋仲とか親戚の人間じゃないよね?』
三郎「・・そうだが」
『なーら、いいじゃん。別に言わなくてもさぁ』
そう言う問題じゃと声を荒げようとする三郎に
直ぐに拳を作り何でもないと舌打ちする行動には
私も理解が出来たような気がしなくもない
"私"と言う存在はあやふやなのだ
だから"僕"は他人の事を嫌って来た
きっと"私"が出来た時に大変驚く行動を映すだろうから
『(彼らの眼を見ると、恐らくこの世界で生きていた
性格とは正反対の様な人間なのだろうなぁ。
まぁ男と偽っている奴が二パ二パする方が怖いか)』
昔から笑顔と言うよりか優しい雰囲気を保っていた私
・
そんな私だからこそ彼らにとっては
他人以上のものに見えて困っているのだろう
因みに君らが知っているのはあくまでも"僕"の私であって
"私"である私は知る筈がないよ。百年出直してきなさい
まぁその"僕"に上書きする様に"私"が来ているから
今色んな意味で困っているんだけどね
『(天女様ねぇ、夢小説で漁った事のある状態かぁ
コレどうしよう天女暗殺か私が死んだら・・うーん)』
とにかく今は三郎達の眼を振り切りたいので
直ぐにドロンパして授業の合間に考えよう
『そうこうして自習のお時間がやってまいりました。
何故か気が付いたら五年ろ組竹谷八左ヱ門君と
同じく五年ろ組学級委員長の鉢屋三郎君にリアル
ガチ鬼ごっこを開催されております
実況&中継はわたくし、同じく五年ろ組の岡本都佑が
やらせていただきますーん!?』
カカカと木に綺麗に刺さる手裏剣の音に思わず身体がぴょんと飛び跳ねてしまった
おー怖い怖い、ガチ怖いので恐怖なのでそろそろやめてくれませんかね!?
三郎「お前が自分の事をちゃんと話さんからこうなるんだろ!
・・ったく、もっと前からちゃんと見ておくんだった」
『あ、分かったぞ。そう見てほしくないから
私ったら無愛想にしていたんだなぁー男だもんなぁ
まぁ男も女も不愛想可愛いうんたらかんたら関係ないな?』
分かったらとっとと出ていけこの変態仮面
そう言うと三郎は更に近づいてくる
うーん、情報は垂れ流しにしているので
もう少し適当な情報も入れると帰ると踏んでいたのだが
何故だろう
尾浜君まで参戦されているきがするのだが
勘「んー?嗚呼、俺の事は気にしなくていいよ。
都佑を縛り上げて素直に吐かせる手伝いをするだけだから」
『そうかーお手伝いさんだったのかー級長は偉いねー
凄いねー都佑ちゃんったら感動しちゃうー・・・
ってちゃう!違うっ!違うよ尾浜勘右衛門!!
色々とおかしいですけど!?ってこらー!
自然に堂々と万力鎖出すおほぉおおお!?!?』
私ったら、お忙しい
実に、お忙しい
勘右衛門の攻撃をきちんと身体が避けてくれたおかげで
何とか怪我はしなかったものの、
着地点に八左ヱ門が待ち構えていて
気が付けば綺麗にすっぽりと八左ヱ門の体の中に
挟まっていたのであった
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