掌が熱いあつい
は?
そんな声が聞こえた
それに私は頭に血が上る
何だ?
竹谷「あ?」
『おい、貴様ふざけてるのか?
違うよなぁ意識があるのに溺れていて
前が見えない男のクズのなれの果てがこれだよ』
自分で言って胸が痛い
嗚呼、段々顔が青ざめていくね
孫平達の前に行って私は後ろを少し振り返る
其処には確かに傷付いた孫平の姿と
確かに、涙を流していた昔の私が立っていた
それに都佑は眼を奪われる
口を少し開くも直ぐに閉じ目をつぶり前を睨み見る
『・・僕は』
孫平「都佑、先輩?」
『僕はお前らを許さない!・・許せるのはきっと彼女だけだ
だけど僕はお前らを絶対に許さない!!彼女は優しい。
きっと向日葵の様な笑顔で笑ってくれるだろう。
そんな、そんな彼女が』
この場所に居たいと笑顔で言ってくれた
この場所を、崩した奴らを許せないわけがない
八左「あ、え?俺は・・・」
勘「八、気が付いた?」
八左「勘、え、何で、俺」
『現状が掴めない貴様に一つ報告だ。
孫平達で飼っていた狼を一振りで殺した。
・・私も、確かに、愛してた、彼を、その手で』
震える身体に鞭をうち首を振りながら
八左を睨みつける
それに八左は嗚呼、と嘆きだすも時はすでに遅し
狼の命は散った後で、孫平達は前に出ようとする
少女は、確かに後ろに立っていた
その距離は段々と近づいているんだ
あと、六歩。
六回目の後、私は私で居られるのだろうか?
と言うかその前に私は彼女を抱きしめて大丈夫だとあやしたい
何よりも大切な、君を守りたいから。
八左の前で孫平が言う
おかえりなさい。と
それに八左はすまない、すまなかったと
嘆いていた
直ぐに一年生が泣きながらもう遅いですよと
ぽかぽかと音を立てて殴りだすのを謝りながら
抱きしめる八左に勘右衛門と三郎はほっと見守る
『・・君が傍に来たときに、私は変わるんだろうなぁ』
勘「都佑?何か言った?」
『ううん、何にも言ってないよ』
寄り添って、だから守り合おう
(いつか喜んで、大きく息を吸い込んで)
君が涙を流した時
私は心から怒りが身体に出た
それ程君が好きなんだって
今日改めて知ったんだ
守らせて
君に守られて来たんだって
何となく感じたから
今度は僕に
そう想うと君は泣きながら笑って
いいよ
と言った様な気がして
僕はくしゃっとした笑顔で後ろを見たんだ
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