君はその寂しさのあまり
散らばるもの
ライ「都佑、これで晴れてお前に力が宿った
どうだ、一度力を使ってみよ。そうじゃ
私の名前は"ライ"敬語等要らぬからな。」
お主は命の恩人なのじゃし
そう言ったライに都佑は深く頷いた
『・・分かった。では一曲』
すーっと息を吸って都佑は小さなメロディーを紡ぐ
勿論素顔になり素の性格に戻って歌い終わると
拍手をこれでもかと叩くライに都佑は照れる
『うううう!ややややっぱり恥ずかしいです!
直ぐにもど、もど?おや?何故だろうー
戻せないぞーあれれー?おかしいなぁーw
くっそくっそおおおおwww』
ライ「私がちゃんと手を封じているからな♪
安心しろ今のお前の方が一番可愛いぞ」
それにボッと顔を赤くする都佑にライは
「うぶじゃのー♪」と笑っていた
ライ「やはり昔から時を止めておったのか」
『えへへ、こうでもしないと私が私じゃなくなるきがして
余り良い気はしませんがどうしてもこの時の私がいいってね』
ライ「うむ、お主はそのままでもいいのじゃが
お前がそう言うのならいいのじゃろう。
術も成功して"歌う時だけ感情を視野に表す事が出来る"
事になっておる」
然し、とライが人差し指を立てて
都佑の身長に合せる様にしゃがんで言う
それは心配をする母親の様な眼で見ていた
ライ「これが使える時間は一週間
一日一時間しか使えんが能力を高めると
一週間を一日に凝縮出来るがオススメはしない
何せその間は全ての感情を押し殺さねばならぬ
眼を耳を口を喉を手を足を心の蔵をその心でさえも
私に夢に使う事を誓うか?」
そう言って都佑の目を見る
すると都佑は一つ瞬きをした後
キラキラとした眼をしてライを見た
その純粋な眼にライは頭が少し痛くなる
『ーーっ!はい!!勿論です!
あー!やっとだー、やっと叶うんだ』
そう嬉しそうに目を閉じてハの字に眉を寄せる都佑に
ライは目を細めて自分の様に喜んだ
学園長「おっふぉん」
ライ「あ、大川殿すいません」
学園長「ワシを除け者にしないでほしいのぉ」
『あ、ごご、ごめんなさい!』
勢いよく頭を下げた都佑に学園長は
いいものをみたわいと嬉しそうに笑って許した
学園長「では都佑よ、この腐った学園を取り戻してほしい。
ワシの尻ぬぐいで悪いが、頼んだぞ」
『はい、この力がなくとも私の命に代えても守る予定でした。
ライ様、学園長いえ、大川殿!私なんかに使命をありがとうございます。
では!この岡本都佑思う存分楽しんであ、いえ
頑張って学園の人間を眼覚ましていれましょう!!
レッツ!えんじょおおおおおおおおおおおおおおおお』
そう言いながら立ったと思ったらスパーんと音を立てて
障子を開けてダッシュして行ってしまった都佑に
ぽかーんとする学園長と大笑いを始めたライ
ライ「あははははっ!!いやー
都佑は本当に"昔の都佑"そのものじゃ。
あそこまで時を止めて居れる人間はそうそういない!」
学園長「ライ様、其処まで彼女は良い人ですかのぉ。
ワシには無理をし過ぎている女子にしかみえんのですが」
ライ「ええ、毎回無理をしては泣いていました。
昔から人の為なら例え火の中水の中!
己を殺してでさえも人を取り想う彼女は人間の鏡です。
あんな人間が皆であれば幸せなんでしょうが、
都佑は自分が一番いいニンゲンだと知りもしないでしょうね」
学園長「そうですか」
ライ「そうなんです」
そう言ってまた笑ったライに学園長は軽くため息をついたのだった
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