青と赤を操りし者
必死に抵抗を見せようとしても相手は男だ
力がかなうわけもない
脚も押さえつけられている
こうなったらと思い、炎を出そうと試みたが何故かできないのだ
「炎が出せなくて焦っているようだな」
その一言に目を向けた
「残念だがお前の身体を抑えているやつは第2世代だ。相手の炎を操れる。今、お前が出そうとしている炎を抑え込んでるんだよ」
やばい。本能的にそう思った
「でもまあ、ムカつく奴で無理矢理とは言え、こんな上玉と出来るのなら俺ら最高じゃね?」
下品な笑いが聞こえる
「安心しろ。痛くはしないからさ」
『っ?、!』
首筋を這う舌に気持ち悪さが襲った
やだ、やだ。誰か助けて……!
恐怖で頬を涙が伝う
「俺らもしたいんだから早く脱がせてやればいいだろ」
その一言により、納得した男はスカートに手をかけた
誰か…………っ
すると辺りに鈴の音が響き渡った
響き渡る、男の断末魔
後ろで拘束されていた手が自由になったのを確認し、後ろを振り返り、そこにいたのはカリムだ
『ちゅ、たいちょ……?』
「お前らここで何をしていた?どうなるか分かっているな?」
その一言を聞き、あまりの恐怖か腰を抜かし、その場で震えていた
「お、俺はとめたんだ!俺は悪くない!」
部屋から飛び出し逃げる男、そしてそれに続いて逃げる男
凍らされた男、レオはその場にいた
レオはこちらを見ることなくただ俯いていた
「僕は……あなたにひどいことをしましたが後悔も反省もしていない。今も憎んでいる!」
顔を上げたかと思えば出てきた言葉に息が詰まった
そして言葉を残し、この場を去った
何が起きたか分からず、ぼうっとしていれば肩にかけられた1枚の服
パッと顔をあげればカリムと目が合った
「大丈夫だったか?」
緊張の糸が解けたのか一気に涙が溢れた
『怖かっ……た……』
「遅くなって悪かった」
とめどなく溢れる涙を見て、ぎゅうと抱きしめながら謝るカリム
どのくらい時間が経ったか分からない。
我に返ると今の状況に別の意味で緊張し始めた
『中隊長、何でここが分かったんですか……』
少しでも気を紛らわせようとした質問にさらにドキッとさせられた
「部下のピンチくらい分からなくてどうする」
それに、お前は俺にとって大事な人だ
『そ、それはどういう意味……』
「ほら、行くぞ。風邪をひく」
話を遮られ、持ち上げられた
それもお姫様抱っこで
『中隊長!自分で歩けます!』
そう言うが聞く耳持たず歩き始めた