青と赤を操りし者
や、やばい。
何がやばいってもう何もかも……
布団にくるまって既に何時間経っただろうか
時計の針は真上を指している
何でこうなったかは全てあの中隊長のせいである
部屋の外からは
「凛!!いるんだろ!!飯食わねぇと元気でねぇぞ!ほら!!!出てくるんだ!!」
と烈火中隊長の声が聞こえる
多分隣にフォイェン中隊長がいるのであろう
「女性の部屋なんですから」と宥める声も聞こえた
嫌だ。私は出たくない。今あの人に会うのは無理だ
あぁ、どうしようと布団にうずくまっていれば扉を突き破るような音
『ひぃっ!!!!』
「烈火!!!これはやりすぎでは……!」
「何言っている!俺たちの大事な仲間が苦しんでるのなら助けなくてはいけないだろう!ほら!まずは飯だ!」
『お、お腹減ってないです。いらないです』
肩をガシリと持たれすごい形相で迫られているがこれだけは譲れない
今は本当に行きたくない
「なんと言われようが俺は連れて行くぞ!」
そう言うと俵のように担がれた
『烈火中隊長!!お願いします!下ろしてください!!!』
フォイェン中隊長に助けを求めたが「諦めてほしい」と言った目でこちらを見てきた
ずんずんと進み続ける足は止まらない
ああ、こうなったらもうあの人と会わないことだけを……
「おお!カリムじゃないか!!」
『え、』
言われた方を見れば私を悩ませる張本人
ああ、もう終わった……
そう思った
こんなタイミング良く会うとか狙ってたのか?と言いたくなる
相変わらず睨まれる。
私何もしてないはずだ。多分……
言いきれる自信はない。
「お前ら何してるんだ」
「ああ!俺は凛が朝から見かけてなくて心配だから連れてきたんだ!」
頼んでないけどね!!!
心の中でくらい文句言ったっていいだろう
「そいつ、俺に貸せ」
「ああ!いいぞ!!」
『え。』
いやいや、物じゃないんだから。
何だよ。その消しゴム貸してくれる?いいよ!みたいなノリは。
心の中で1人でのりツッコミしている間に私はカリムに手渡された
ご丁寧に逃げないためにか担がれている
「じゃあな」
担がれたまま連れていかれる私
ええええ。お昼は?!
頑張って出てきた私の努力は?!
連行に近いけどさ!!
すると屋上に着き、下ろされた
沈黙が続き、先に破ったのは私だ
『あ、あの!前の気にしてないので!!』
では!とだけ言い、逃げようとしたがそれはカリムの手によって止められた