青と赤を操りし者

隣で焦る環とアーサー

「お前だけでも捕まれ!」

目がバチリと合い言われたが掴まれって!確かに私が1番捕まりやすいとこにいるけれども!
必死に空中でもがき捕まった

『し、死ぬかと思った……』

「俺がちゃんとついてるから安心しろ」

『あ、ありがとう』

宥めるように言ってくれた言葉に少し胸が高鳴った
地上に着けば生きているという気持ちからか思わずよろめいてしまい地面とぶつかりそうになった

ぼふっ

『ぶふっ!』

「お前はもっと女らしい声は出せないのか」

受け止めた人を見ればカリムがいた

『いちいち腹立つこと言ってきますね!でも、ありがとうございます……』

どうやら環はバーンズ大隊長がアーサーは同じ隊の者が救助したらしい

「それでお前は何時まで俺にもたれかかっているんだ」

『す、すみません』

そう言い退きたくても足に力が入らない

「はぁ……本当に世話が焼けるやつだ」

いつものように悪態付けばお姫様抱っこされた

『ちゅ、中隊長!みんな見てます!少し休めば大丈夫なので下ろしてください』

「いいから黙ってろ。おい、第8の新人助けてくれてありがとうな、礼を言う」

「い、いえ!ヒーローとして当然のことをしたまでです!」

『ほ、本当にありがとうね!』

立ち去ろうとする前に急いでお礼を言った
何も言わずスタスタと歩き続ける沈黙を私が破った

『中隊長、もし、もしですよ?』

「何だ」

『亡くなったと思った人が生きているって分かったらどうしますか?』

考えているのか少し口を閉じた

「もし、それが俺の大切な人だったならこの命に変えてでも助けに行くな、そしてもう失わないように守る」

『カリム中隊長ってたまにすごいかっこいいこと言いますよね』

「お前落とすぞ」

『何でですか!』

本気で落とすつもりなんだろう
目がマジだった
これ以上機嫌損ねたら落とされると思ったので口を閉じることに決めた

「深くは聞かない。ただ俺は何があろうがお前のことは守ってやる。だから安心しろ」

その言葉を聞き、恥ずかしさを隠す為、カリムの胸に顔をうずめ、小さく「ありがとうございます」と呟いた

Ichirinsou