青と赤を操りし者

『炎炎ノ炎二帰セ、ラートム』

「ラートム」

『これで終わりですかね……』

「ああ、」

今日は焔ビトの鎮魂に街に出ていた
ただ今日の鎮魂はいつもと違うのだ
まず焔ビトの数が尋常ではないのだ
既にもう10体程鎮魂を行っている
そして、もう1つ不可解なことがそれは倉庫近くでほとんどの見つかっている事だ
そして焔ビトになっているのがほとんど子供だということ
そして、倉庫の端に1つの小瓶が落ちていた

『カリム中隊長、これって……もしかしたら……』

「ああ、もしかしたら人工的に焔ビトが作られているかもしれない……」

『っ!!』

そんなことが本当に行われているというのなら許せない
私とカリム中隊長はその場を後にするのであった
この出来事は全て第1の管轄内で起きていることだ
ということは犯人がこの中にいるってこと?
信じたくないことだがそう考えるのが妥当だ……
ただいくら考えても誰がとか思いつかないし、まだ信じたくないのだ

自室で「うーん」と悩んでいればドアをノックする音

返事をすれば入ってきたのは大隊長であった

『バーンズ大隊長!』

急な訪問に驚きを隠せない

「楽にしなさい」

『は、はい、』

合唱のポーズを解けば、言われた内容は突然の事だった

「明日から第2と第5と第8の新人が訓練にくるようだ」

せっかくの機会だ、よかったら参加しなさい
それだけ言うと部屋から出て行った

『どうしてまた……?』

もしかしたら何かを知っているから……?
何はともあれ、明日からに向けてゆっくり休もう……

Ichirinsou