青と赤を操りし者

こちらに近付きながらアーサー口を開いた

「第1には氷を出せる消防官がいるのか」

「ん?何を馬鹿なことを言ってやがる氷を出せる人間がいるか」

「ではあの膨大なエネルギーが冷気に変わったのは……」

第8の彼女の言葉に

「俺のは熱音響冷却だ」と説明を始めるがみんな頭の中ハテナだらけだ。
私も何度聴いても分からない。

「でも、凛は氷を……」

森羅の言葉にカリムは「こいつは例外だ」と口にした

『私は氷を出せるんじゃなくて炎を氷にすることができるだけだよ』

そう言えばただただ「すげえな……」と口にされた

――――――

では次、

「茉希 尾瀬消防官と凛頼むぞ」

え、え……?

『私ですか?!』

「ああ、そうだ。頼むぞ」

とバーンズ大隊長から言われれば断るわけにはいかない
そう、第8の順番になった理由は第5の新人、フォイェンと共に戦う気がなかった為、そうなった

そうなったのはいいのだがなぜ私なんだ
今の状況に第8の彼女も焦っていた

しかし、任されたのならばやるしかない
前に出れば彼女も決心がついたのか向き合ってきた

「私は元軍人です。本気でお願いします。」

びっくりだ。まさかここにも元軍人の人がいただなんて。

『安心して下さい。私も元軍人です。』

なのでお互い全力でやりましょう。

その言葉により戦闘は始まった

相手の出方を見る為に一気に炎を出力し、相手にぶつければ直ぐに打ち消された

どうやら、第二世代のようだ

なら、、

出力した炎の温度を一気に下げ霧状にした

「っ!!」

急な状況に戸惑う彼女

今だ!そして一気に詰め寄った、もちろん炎を纏ってだ
しかし、流石は元軍人。直ぐに炎を形状変化させた。
ただ私は違う。その炎すらさらに氷へと変えた

その様子で驚きを隠せない彼女を一気に倒した

「やっぱりお強いんですね、」

『いえいえ、茉希さんもかなりお強いですよ』

にへらと笑う彼女を引っ張り立たせた

「それより、凛さんって第三世代なのに何で……」

『あー、それは……』

「こいつは第三世代ではあるが第二世代の能力も使えるんだ」

私の言葉を遮り、話すカリム

「じゃあつまり最強ってことなんだな!」

アーサーが納得したように口を開いた

『そんな事ないよ、私より意志の強い炎だと負けちゃうことあるから』

「そうなのか?」

あまり理解していないのか首を傾げる彼
そう私も最強ではない、意志の強さが強い炎には負けてしまうのだ
その為、私は炎の意志を高める必要がある

Ichirinsou