青と赤を操りし者
意を決して口を開いた
『カ、カリム中隊長!』
「何だ」
何だって何だ……
そう思ったのを飲み込み
『そ、そろそろ腕離して降りて貰えませんか?』
そう言えば何故かむちゃくちゃに睨ませた
え、私何かしたか……?
悶々と考えているうちにいつの間にか上から退いてくれたのは良かったが何故かまた俵のように担がれた
何だこのデジャブ感
そうじゃない……!
『カリム中隊長!!下ろしてください!』
「お前は黙ってろ。おい、烈火勝負は終わったんだ、こいつこのまま連れていくぞ」
「あぁ!俺は最高に胸が熱くなる勝負を見れて感激した!構わない!!!ありがとうな!!!」
構わなくない!!!
そう思って烈火中隊長睨んでも完全に1人の世界に入り浸っていた
どんどん離れて行くなあ……と思い、もう諦めカリム中隊長に従っていた
言いたいことがあるのなら言ってくれればいいのに、いつも何故こうやって運ばれるのだ
私は荷物じゃないぞ。だなんて思うが伝わるわけなんかないか
「何だ、この運ばれ方じゃ不服か?」
『え、』
エスパーか?!
「お前の考えていることなんてお見通しだ」
うわあ、何も隠し事なんか出来ないなあなんて思っていると部屋の前で止まった為、見れば何故かカリム中隊長の部屋だった
え。と思ったがそのまま中へと進み、ベッドの上に落とされた
本当に落とされた
突然のことに受け身なんて取れるわけなく、本当にこの人は横暴だ!と思い、本人に目を向ければ何故かまたもや馬乗りになられ、こちらへと近づいてくるではないか
どれだけ悪人だろうと端正な顔の為、心臓に悪い
焦る気持ちを抑え、何故か目を瞑れば頬にペタリと何か貼られた
はて、と目を開ければ目の前にはカリム中隊長の顔
『っっっ?!』
おでこに広がる痛みに悶絶した
い、痛い!何だこの痛いデコピンは……!!!
そう、何故かいきなりデコピンをされた
「何だキスでもされると思ったか?」
その言葉に口を金魚のようにパクパクさせて思い切り睨んだ
余裕の笑みを浮かべるカリム中隊長
『ち、違います!!!』
そう言い、部屋を後にしようとしたが急に腕を引っ張られた為そのままカリム中隊長の胸ヘとダイブしてしまった
耳元で囁かれる言葉にドキリと高鳴る胸
『からかわないで下さい!!!』
急いで自室へと戻り、ベッドにダイブした
未だに耳から離れない囁き
「お前は今のままで可愛いぞ」
あぁ、本当に心臓に悪い。
そして、街は深い闇へと誘われるのであった