summary

今日も針に糸を通し、ただ時が過ぎるのを待つ。

止まったままで良かった体を熱い熱が掴んで外に連れ出して。

楽しそうに笑う彼と、鮮やかで煌く外の世界は彼女の秒針を動かした。


ローゼンベルク工房の針子と煌都の麒麟児の話。

リバーサイドの夜から確かに秒針は時を刻む。

花鳥諷詠