「敗北を認められるのんは強い証拠やで」
「働きたない、お飾り大将でええ。もう全部任せた〜」
■基礎情報
種族:エンペルト
特性:げきりゅう
性格:ずぶとい
性別:女
年齢:34歳
身長:158cm
一人称:うち
二人称:貴方
■背景
人間とポケモンの抗争が残る地域に生まれた。戦況が悪化したことをきっかけにひとひらに連れられ故郷から逃げ出した。ゆるりにとっては物心ついたばかりの出来事なので、記憶にはあまり残っていない。ただ、紅の森に来たばかりの頃は何もかもが怖くてひとひらの背中から離れられなかった。
紅の森での生活を通し、家族のような友人が何匹ができ、心に余裕ができた。森の外にも目を向け始め、良い機会だと紅の森から出て行くことになる。1匹旅の道中で逃げた故郷に訪れると、抗争は落ち着いているものの荒れ具合は酷く、とある一画では搾取される弱者が目に余った。首を突っ込んでいるうちに、弱者の多い区画の大将となっていた。
■特徴
紅の森では朱彦の弟子として過ぎるくらい鍛えられた。弱音を吐くことは許されても、立ち止まることは許されず。地に伏すことがあっても、這ってでも相手に食らいつけと仕込まれて。恐怖心を抱いて怯える暇すら与えられず、わずかに残るトラウマも消え失せた。あえて口にすることはしないが、紅の森を出た理由に朱彦の厳しすぎる鍛錬から逃げるためでもあった。
紅の森を出て行ってからは極力動かず、隙あらば惰眠を貪り、だらだらごろごろと堕落した生活に身を委ねている。頑張りすぎた反動である。治安の悪い町にも拘わらず、ゆるりが率いる集団に緊張感がないのは八割方威厳のないゆるりのせいである。
■ポケモンバトル
技構成:アクアジェット・れいとうビーム
ハイドロポンプ・ステルスロック
持ち物:きあいのタスキ
【ポケモンの姿】
堕落した生活に身を委ねた程度では朱彦の教えが身体から抜けることはない。翼が傷つこうが骨が折れようが、腕が千切れようが、足がもがれようが、動くところがあればそこを引きずって食らいつく。身体の機能が全停止するまで戦い続けるため、負けないことへの執着心が恐ろしいくらい異常。
その上、念入りにステルスロックを撒いて逃げ場も塞ぎ、アクアジェットで誘導し、着実に相手を追い込んでいくその姿に恐怖を抱く者さえいる。
【人の姿】
創造力が豊かで、れいとうビームを応用し剣や遠戦用の武器を形成する。武器にこだわりはなく、オールマイティにこなしていく。意外にも戦況を見て計算して動いているようで、めちゃくちゃをやっているわりには回りへの被害は少ない。
ゆるりの中で勝利条件は常に「戦えない子たちが逃げ切ること」であり、そのためなら自分が死ぬことも手段の一つと考えている。
■自宅関係
ひとひら『守り守られなの兄』
「たった1人の肉親も守れず、何を守れるちゅうの?」
ゆるりを守るために故郷を捨て、他の家族を見捨て、プライドの欠片も砕いて逃げ出してくれた。兄はそんな自分を「無力な弱虫だ」と言うが、ゆるりは妹たった1匹を守るためだけに全部を切る選択をとったことが凄いと思うし、感謝もしている。
同時に、自分を守ることを選んだせいで兄はいつまでも他の家族を守れなかったことを悔やみ、塞ぎ込んでしまっていることに罪悪感を抱いている。過去から立ち直れず、背を丸める兄が前を向けるまでは次は自分が守る番だと思っている。
朱彦『怖すぎる師匠』
「ひっ、お師匠様……ご機嫌は……最悪なくらいにええどすなぁ」
何故そうなったのか経緯を覚えていないが、いつからか紅の森を訪れた朱彦に首根っこを掴まれ、鍛えられるようになった。最初から手加減なんて可愛らしいものはしてもらえなかったし、逃げれば死ぬの勢いであったため、生きるつもりで食らいついていくしかなかった。お陰様で大抵の相手には動じないし、立ち向かう度胸もついたし、堕落をしても鍛錬の習慣は抜けずにいる。
三十路になった今でも朱彦と顔を合わせれば全力で逃げ出したくなる。だって怠けてないか確かめてやろうと目をぎらつかせているんだもの。
美紅『尊敬すべき主様』
「美紅様を前にしたら皇帝ポケモンなんてプライドを捨てたなるわぁ」
紅の森の主である彼女を見た時、いかに自分がちっぽけな存在なのかを思い知らされた。当時はポッチャマであったが、皇帝ポケモンと呼ばれるエンペルトに進化したところで勝てないだろう。種族で劣っているとかそういうのではなく、内面から溢れるカリスマ性とか、統治する者としての年季の差がありすぎる。
現在、遺された町の一画で大将を務めているゆるりであるが、何年経っても美紅様に近づけそうにもない。おかげで大将であるプライドも簡単に捨て、皆を守ることを最優先に動けそうだ。
時代・綺糸・静寂『家族のような友人』
「よき理解者で、よき友で、大切な家族やで」
紅の森で1番親しくしていた子たち。年も近く、紅の森に来た時期も似ていたのですぐに仲良くなれた。何をするのも、どこに行くのも一緒であったし、思ったことは正面から言い合えたので喧嘩もしやすかった。安全圏である紅の森を出ることにした大きな理由が時代と綺糸が森の外に出て、更なる成長をしたいと言い始めたから。
結局、ゆるり1匹だけ明確な目的地があったため旅を共にすることはなく離れ離れとなったし、今はゆるり1匹がトレーナーも持たず、人間社会に属することもなく野生として生きているが、それでも彼らとの仲は変わらないし、3匹と遊ぶためだけにたまに人間の作った街に訪れることもする。