黔皎一如

本編

序文

  • 身を焼く際限のない責め苦を
    地獄と称するならば
    真なる地獄はどこにあるのだろうか。
    すべては所詮、生ける者の期待。

    死の先を識る、
    そこにあるのは唯一絶対の真理。
    それはすなわち、一体である。

全知との邂逅

  • 未だ行きどころを決めあぐねた貴女はここに在った。あれからどれほどが経ったか。40と数日を数え、貴女も知らぬどこかで7度目の判決が下されている頃合いに、忌明けも近いのかもしれない。

    死とは、冷たく静かなるものであるべきだと、ほかの誰でもなく貴女がそう定義していた。まさしくその通りだった。ここには何もなく、どこまでも孤独な静寂があった。

    そうとも言い切れなかった。いまここに唯一残存しているものは貴女の意識であるといえるだろう。

    その意識が貴女に一縷の悔恨を訴える

    目の前で諦めたように笑う誰かがいる。
    何か、手から取りこぼしたようなそんな気がした。

    それがどうしようもなく、胸を焦がし、
    熱を知覚するから、いまを一層冷たく感じさせるのだ。

    ふと思う。
    この凍てつく冷たさを孕む"死"と
    摂氏マイナスの温度が広がる"そこ"は似ている。

    そもそもとして未踏の窮極地としてそこに在るそれを知ったように表現するなど浅薄皮相である。絶対的で本質を示している"死"と"それ"は近しい。

    そのとき、果てのない闇の先で、一閃 虹色の光彩がほとばしった。暗闇の裂け目からあふれ出たそれは泡立ち、みるみるうちに際限なく広がり、何もかもを覆いつくしてゆく。己の所在・存在・輪郭・時間…あらゆる概念があやふやになるほどに、当然のごとく無限の宙すらを満たした。いや、満たすのではなく、元よりそうであったのだ。

    そうしてそれは貴女を抱擁し、内側より貴女の核へと迫り、否応なしに触れては撫でつけた。

    知識の奔流、"全"の一端。この先に待ち受けるは真理。理性で忌諱し、それでいて本能的に猛烈に求めて知りたいと焦がれてしまうそれ…"真理"とはこんなにも"死"と似ている。

    ここにおいては始まりも終わりもない
    一にして全、全にして一
    外なる神の副王 ヨグ=ソトースを目撃することとなる


    《SANチェック 1d10/1d100》



    SANc
    成功/失敗に関わらず
    知識の奔流、"全"の理解。貴女は触れてしまったのだ、その一端に。一度触れてしまえばそこから止めどなく無遠慮にそれは流れ込んで来ようとした。それを知ってしまえば、決定的に何かが揺らいでしまうような不安、畏怖、危機感…それらが待ち受けていることすら今というこの一瞬に解らせられている。

    その刹那、何かが貴女の眼を後ろから覆う。この絶対零度に近しい冷たさを孕んだ真実を覆い隠すその温もりは、貴女がどうか人のままであってほしいと願う祈りにも感じられた。

    《SAN値回復》
    四季送り内で振ったハッキングとコンピュータの回数分*1d5 SAN値の回復 ハッキング6回 コンピュータ3回


    ※黒縄あるいは閻魔の願い 旧き印の恩恵ともいえる。


    全知の一端に触れたことにより、以下の能力を習得する。なお、途中でなにかに覆われたためすべてを理解しきってはいない状態。


    能力取得
    【逵溽炊縺ク縺ョ蟷イ貂】
    技能:ハッキングorコンピュータ
    効果:???

    ※真理を知覚したことにより、存在をデータとして認識し介入することができる。四季送りにて閻魔に干渉していたことも由来している。



    次第に意識という概念すら白んでゆき、光彩のうちに溶けて均一となる。


    《聞き耳》


    聞き耳
    成功
    輪郭すらも曖昧になるそのさなか、かすかながら音が聞こえる。確かに聞こえる涼やかなその音色は、水琴鈴。一定間隔で歩幅を合わせて先導しているようにも感じられた。

    ※黒縄の着物についている袖の鈴の音。行き先が同じであることを示している。

春の日

    うららかな陽光が瞼をつつく。
    芽吹く萌黄たちの生命力が輝き、それは力強く香った。
    余寒をものともせず、山笑い、風光る。
    はらはらと散る零れ桜は祝福のよう。
    爛漫と咲く鮮やかな花々の香りで着飾る様が誇らしい。

    この季節は、色めきを忘れない。

    ※百夜子ちゃんのイメージ


    温かいのは陽の光ばかりではない。そうしてすぐに気がついた、自分が人肌の温もりに寄りかかってまどろんでいたということに。貴女が目を覚ましたことに気が付いた彼が愛おし気にその髪を梳き、微笑みかける。


    想定問答
    ・ここはどこか
    正直分からない。自分も今目を覚ましたばかり。死にゆく前の走馬灯…だろうか。(とは思っているけど言わないかも)いまいるのは縁側ですね。こんなにも庭園が美しい。

    ・ヨグ=ソトースのこと
    知るわけがない。マジで知らない。

    ・あの後のこと
    笹鳴丸の命日から49日目に後を追った。自殺した心情とシチュエーションは覚えている。とはいえ、いうほどの事でもないとはぐらかす

    ・その他
    会いたかったなど言われると否定はできない 普通にうれしい!別々の場所で健やかにとは願ったけど同じ場所で健やかなら儲けものなのでサンキュ〜!って考える。あびでの些細な思い出を語られると後述ギミックの反応をとる一瞬不安だけど性格的にまあいっか!ってなる(1段階目だから気に留めない)



    ある程度RPののち、以下より探索



    ▼探索箇所
    周囲/黒縄


    周囲
    眼前には枯山水(水を用いずに岩屋砂などで表現している形式の庭園)の美しい庭園がある。右手側に立派な枝垂桜が咲き誇っており、絵画然と花びらを散らしている。左手側には青々と萌える楓が見て取れる。おそらくはイロハモミジだろう。現在腰かけているのは板敷の通路として据えられた縁側。背後を見やれば畳敷きの間が広がっており、伝統的な日本建築らしい風体が目に入る。現在障子は開け放たれており、その枠組みをもってしてこの景色を絵画として切り取る額縁のようである。


    黒縄
    触れれば温かい。生前見て、言葉を交わし、最期に触れた様と何ら変わりないように思う。


    《心理学/2》


    心理学
    成功
    気のせいだろうか、言いようのない希薄さを感じる。


    ※記憶の消失 段階1
    ※本人に聞いてもまだ分かっていない。些細な思い出話をされると抜け落ちていることを知覚する。



    探索ルール
    一日最大3か所まわることができる!たいして情報がない場所もある!


    ▼探索箇所
    室中、礼の間、眠堂、馬頭観音の間、千手観音の間、聖観音の間、庫裡、書院、庭園、お堂

    礼の間(らいのま):客間のこと
    眠堂(めんどう):寝室のこと
    庫裡(くり):台所のこと



    詳細掲載
    以下ページ先に詳細掲載。

    探索先情報 ▶情報ページ
    ギミックとイベント ▶情報ページ



    ==========


    【探索終了後 夜更け】

    当時を想うきっかけになるようななんかそれっぽいこという↓

    「いつかの貴女は夜明けを畏れていましたね。アタシは、今と同じくこうして隣で抱きしめていた。それがかわいくって仕方がなかったからです。

    喪失の不安を前にする貴女は小さくて少女みたいに思えた。死にゆく貴女はこの世で一番か弱くて、儚くて、美しかった。だから、何度でも穢して、手の内に収めた。全部を自分のものにしないと気が済まないと思うほどには、どうしようもなく愛らしいと思っていたんですよ。」



    庭園の白石が月光を反射し、室内と肌を淡く照らしている。
    春の夜気は、言いようのない胸の高鳴りを一層煽る。
    それは予感であり、期待であり、不安かもしれない。

    風が吹き抜ける。緑が揺れて囁いた。
    春は寸陰で過ぎ去るのだと。

秋の日

    煙る外気は、どことなく愁いを帯びている。
    暖を攫い、かりがね寒きを引き連れてくるくせに、
    こんなにも豊かな暖色の色葉で彩っている。
    これから訪れる寒冷の厳しさを先んじて報せているのだ。
    これは、適応に備えた誠実なる思慮。

    この季節は、厳格さを忘れない。

    ※安寧くんのイメージ


    朝を迎え、より一層冷えこむこの体感はさながら秋だった。しかし、寒いということはない。互いの体温が確かにここに在る。昨晩は春の夜気のなかで身を寄せ合って眠ったのだった。瞼を開き、最初に目に入ったのは確かめるように貴女の前髪を梳く彼。起きぬけに抱きすくめられる。一瞬彼が逡巡したように思えた。何かと問えば、はぐらかされてしまうだろう。

    ※二段階目で明確な喪失を実感し、さすがの黒縄でも不安を感じている。唯一自分にとってゆるぎない確かな存在である目の前の笹鳴丸と離れがたく思っている。人間なので。


    ▼探索箇所
    室中、礼の間、眠堂、馬頭観音の間、千手観音の間、聖観音の間、庫裡、書院、庭園、お堂



    詳細掲載
    以下ページ先に詳細掲載。

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    ==========


    【探索終了後 夜更け】

    死にゆくときの話をしてもよいし、過去の話や悔恨を話してもよい。ただし、黒縄は過去の家族殺しのことはもう思い出せない。

    まろやかな月に照らされる楓を見るのも飽きないが、冷たい風に耐えかねて障子を閉めた。行灯の灯がちらちらと揺れ、障子に1つと薄い影を映していた。

    この哀愁の香りが惜しくて、ついもう一時と越してしまう。胸を締め付けるこの物寂しさは、きっとこの季節がもたらすもの。秋の夜は寒さはあれど、切なくて、甘やかだった。

    ※実は黒縄のほうの影が薄くなっている

夏の日

    この不快さは、汗ばむ己の肌が悪いのではなく
    すべてを濡らす黒雨のせい。
    雨音は意識を独占し、微風すら許さない熱は
    執拗にまとわりつく。
    蕭条たる曇天は人を屋内に閉じ込めるに十分すぎる。
    いま一時だけは閉じられた世界となる。

    この季節は、行き場がない。

    ※黒縄のイメージ


    雨音に目を覚ませば、隣に彼がいないことにすぐに気が付ける。どこへいったのだろうか。


    《目星or幸運》


    目星/幸運
    成功
    布団の下に折りたたまれた懐紙を見つける。


    懐紙
    名前-直会 なおらい
    一人称-あたし

    明日の自分へ告ぐ
    彼女を愛している それさえ忘れなければ
    演じることはあれど、
    いや、元よりあたしは

    ※長々とは書かないが、必要最低限彼女の前で自分らしくあれるように次の日の自分に告げている。とはいえ元より自分像なんてあってないようなものだったなとも思っている。


    探さないで探索する場合
    お堂に行けばエンカウントできる。
    お堂以外の場合、1探索したのちに何食わぬ顔で戻ってくる。

    探す場合
    屋内にいないことが分かる。外に出てみればお堂の前で番傘をさし、立ち尽くす黒縄の姿を見つけることができる。

    絶え間なく降り注ぐ雨粒が油紙の上を伝っては滴り、無遠慮に彼の肩を濡らしている。彼は気にすることもなく、意志が抜け落ちたようにただただその堂を見上げていた。



    想定問答
    ・何をしていたのか
    目が覚めたのち、なんとなく呼ばれた気がした。気のせいだろう。自分でもよくわからない。そんなことより、濡れてしまうから部屋に戻ろうと言う。

    ・懐紙について
    昨日のアタシが書いたものですね(事実)はぐらかして回収する。あまりに粘って聞かれたり、悲しそうにされれば記憶が日に日に消えている旨、素直に答えるかもしれない。

    ・記憶がなくなっていくことについて
    愛しく思う気持ちすらも失ってしまえばきっとこの喪失への恐怖もなくなるのでしょう。ただ、それが今日かもしれないし明日かもしれないと思うとどうにも虚しい。ほかの何が失われてもなんとも思わなかった。ただ、笹鳴丸を愛しく思う気持ちが失われるのだけが心苦しい。ほかには何もいらない。元より、それしかない。とはいえ、自分の喪失によって彼女が唯一悲しんでくれるのならそれも悪くはない。ほかでもなく自分が汚している優越感が勝る。


    《聞き耳》


    聞き耳
    成功
    一瞬、なにか焦げ付くような不快な臭いがお堂の戸の隙間より漂ったような気がした。それもすぐにこの雨の湿気のうちにかき消された。


    ▼探索箇所
    室中、礼の間、眠堂、馬頭観音の間、千手観音の間、聖観音の間、庫裡、書院、庭園、お堂



    詳細掲載
    以下ページ先に詳細掲載。

    探索先情報 ▶情報ページ
    ギミックとイベント ▶情報ページ



    ==========


    【探索終了後 夜更け】

    心情を吐露したり、記憶にまつわる虚しさについての本音を話すなど

    昼間降りしきっていた雨はやみ、蒸された湿気は辺りを青々しい香りで満たした。

    霞がかった雲が月を抱擁する。星も見えない黒々とした空のなか、うっすらと光の輪が月を囲んでいる様が輝かしくて幻想的だった。

    しかし夏は短夜。その月暈はひどく短命。

冬の日

    肺を満たす凛とした冷気、空より舞い降りる牡丹雪。
    すべてを平等に覆いつくすその六花は、
    人肌にあてられれば
    いとも簡単に形を亡くし、涙となって滴る。
    その様は何よりも儚く、美しい。
    死を思わせる静寂のなかにひとつ、
    命の笹鳴きが聞こえた。

    この季節は、傍らを覚えている。

    ※笹鳴丸さんのイメージ


    ▼探索箇所
    お堂


    外へと出れば、積雪に点々と足跡が続いておりそれはお堂へと向いている。

    お堂に向かう石畳を辿る途中、左手に備わる垣根には雪椿が色づいていた。今思えば、椿の木々の樹高が低いのは積雪の重みに耐え忍ぶためなのだと。白銀のなかの深い紅は、鮮やかだがうつむき加減でどこか物憂げだった。その様はがさながら佳人のよう。


    お堂の前までやってくれば、その戸がわずかに空いていることが分かる。

真実への干渉

    重々しい音とともに中へ入れば、途端にプツンと何かが途切れたような感覚があった。それが具体的に何であるかまでは判別がつかない。ただ、不思議と悴んでいた指先も、雪で濡れた裾の不快さも、凛とした冬の外気もここにはなかった。代わりに貴女の嗅覚は明確に違和感を察知する。それは不快な臭いで出所までは分からなかった。ここは闇ばっかりで何も見えない。

    手探りで背後を確かめれば、そこには何もなく終わりのない暗黒が広がる。
    元入ってきた扉すら跡形もなく失せていた。

    《SANc 0/1》


    《目星/幸運/宣言次第》


    目星/幸運/宣言次第
    足元に手ごろな手燭を見つける。拾い上げると自ずと火が灯り、辺りを照らした。


    灯された火によって闇に浮かび上がる光景を目の当たりにする。

    それは巨大な石の板にもたれ、力なく首を垂れている。首ばかりは重力に素直なのに、どうしてここに腰を据えることができているのかはすぐに分かった。

    その身体は、自由を奪われ、この闇を永劫とする鎖で縛りつけられているのだ。

    見えている皮膚の殆どは無惨にも爛れきっていた。白熱した鉄で何度も皮膚を焼いたのだろう、すっかり溶かされた表皮が張り付き、腫れ上がっては毛細血管が浮き彫りとなっている、その赤々とした様を灯りの橙が助長した。体液が直に沁み出し、ぶよぶよとした膿交じりの大きな水泡が溶かされた周囲を覆っている。脆くなり、骨が見えんばかりに鎖がくい込む箇所が黒々として見えるのは壊死か、煤か、判別がつくわけがなかった。果ては両の肩口に楔が打たれている。最初こそ血は滴ったのかもしれない。それもまた例外なく焦げ付き、背にしている石板を汚していた。

    ※アフォーゴモンがここに顕現しているというより、黒縄の存在自体にヨグ=ソトースが集約し、その化身がアフォーゴモンである故に黒縄の存在の中で入れ子構造的にアフォーゴモンが顕現して内側から焼き尽くして消滅させようとしている。そのためこれを見て「アフォーゴモンを見た」とはならないのでSANcはなし。


    ▼探索箇所
    黒縄


    触れようとするor案じてくれるなら
    この暗闇のなかで、蛍を思わせるささやかな淡い光が視界の横を遮った。見ればそれは、貴女の背後より伸ばされており、いつかみたあの索条…確かに己の一部だった。ありのままを受け入れることを選んだ貴女にとって、この体は今もなおあの時のまま何一つとして変わってはいない。

    自分の意とは関係なしに、伸ばされたその触腕は触れるのも憚られる眼前の爛に迫る。そうして頬から顎を撫でるようにしてうなだれた首を擡げた。

    その瞬間、それほどまでに糜爛した目の前の存在が何であったか、貴女は明確に分かった。予期していたから、分かったのではない。面が起こされ、その顔を直接見たから分かったわけではない。

    触れている箇所から流れ込むこの感覚は、貴女にしか分かりえない。それは言葉を交わすよりも深く、触れ合うよりももっとずっと直接的だった。

    一線を越す禁忌を迎合する畏れは、いつだって期待と表裏一体だった。それは、既知の欲望によく似ている。人間の本能でどうしようもなく渇望してしまうのだ。核心に到達し、いまここにすべてを曝け出そうとしている。


    Now Loadong…
    https://iachara.com/view/6843609

    これよりCS内の探索へ移行
    CS内情報 ▶情報ページ


    一通り探索が済んでもし迷っているようなら以下を開示。


    できること
    @大祓
    この呪いが穢れだとするのであれば、大祓よろしく依り代に転移させて祓う。その際には依り代を作成しなくてはいけない。そののちに黒縄の復元を試みることができる。

    A事実の削除
    黒縄という概念に直接干渉し、そこに刻まれた事実を削除したのちに復元を行う。

    B断罪
    生前に黒縄が犯した殺生およびその他所業と欲深さを認め、アフォーゴモンの裁きを受け入れる。なお、裁きの対象は黒縄のみ。あらゆる者の記憶から消え去り、その存在は永久に消失する。初めから6843609など存在しない。

    ➃ほか
    あればなんでも…!
    ※オリシだからなんでも受け付ける


    索条で彼という存在と直接的にふれあい、"情報"という真理を目の当たりにしている貴女は悟る。いつか自分に流れ込んできたあれは"事実"を観測し、真理へ干渉する手段であるのだと。


    能力開示
    【真理への干渉】
    技能:ハッキングorコンピュータ
    効果:全知に触れた貴女は真実に干渉し、書き換える力を得ている。転記、書き換えが可能。試みる際には相応の精神力が必要。


    手順:依り代の作成
    以下の手順1〜4を必要とする。この真実に長い時間直面し続け、事実を書き換えるという行為はあまりに狂気的である。そのため1〜3の判定の前にSANc(1/1d3)を行う。SANcに成功しなければそもそも干渉は叶わない。1と2と3の処理は連続成功が条件とする。4と5の処理に関しては前判定の成否に関わらず試みることができる。

    ───────────

    1.ハッキング/2
    依り代を作成し、編集を可能にする。

    2.図書館/2
    依り代に対し、転記を行う。

    3.依り代とのPOW対抗
    作成した際にKPが依り代(CS)のPOWを決定するので、そのPOWと笹鳴丸のPOWで対抗のうえ勝利したらそこに書き記した事実ごと葬ることができる。この存在もまたこの世に生まれる可能性の1つであるため、生まれた瞬間に都合よく器とされ葬られることに対しては本能として抗うだろう。

    4.コンピュータ
    黒縄に干渉して編集を行い、その体から招来の事実を消し去る。成否に関わらず書き換えはできてよいが、判定失敗の場合は後の復旧手順の際にデメリットを被る。

    5.コンピュータorハッキング
    CSのメモ欄で空いていなかった箇所【4】の開放を試みることができる。非常に難解な暗号化によって厳重なロックが施されている。決定的成功のときのみ開く。

    ───────────

    1,2,3に失敗したとしても処理は続行するが、依り代によって収束させることが叶わなくなるため、その事実だけを黒縄から消し去ることになる。すなわち因果の影響として何が起こるかは未知数。

    ※依り代作成の際の前判定は成功率目標40%くらいがよいと思っている。SAN値要調整。

    ※@Aを選んだらティンダロスの王 ミゼーアとの戦闘になる。そういや日本刀振る機会なかったよな


    手順:復旧
    黒縄が所持する技能から5つを選択。重複可能。笹鳴丸が振り、成功の回数によって復旧レベルが変動。
    例:日本刀、日本刀、居合、歴史、隠れる など

    ※のちの戦闘においてこの復旧のために振った技能の成功回数=「時の知覚」の回数となる。


    ▶END分岐
    依り代作成の手順で途中失敗しミゼーアとの戦闘に勝利した
    →END:黔皎一如

    依り代作成の手順すべてに成功し、祓を完遂した
    →END:浄火大祓

    アフォーゴモンの裁きを受け入れ、黒縄のCSが消失した
    →END:玄冬陽炎

END:黔皎一如

    ▶黔皎一如
    依り代作成の手順で途中失敗しミゼーアとの戦闘を迎える。



    貴女は"そこ"に書かれている"事実"を依り代に書き写そうとした。しかし、存在を産み落とすことは容易ではないのだ。

    正しく祓うことは叶わずとも、彼を器として収束せんとする人の手による創作の事実くらいは消し去ることはできるだろう。そののちに、もう二度と手から零れ落ちることのない貴女のその記憶を元に彼の復元を試みた。

    索条が放っていた淡い蛍火が撫でるように爛れて失われた箇所を繕ってゆく。それとともに、彼を縛り付けていた鎖は砕け散り、粒子となって所在も分からなくなった。支えを失った彼が肩口へともたれかかってくる。


    しかし、貴女が口を開いて彼に声をかけるよりも、辺りの変容を目の当たりにするほうが先だった。

    鼻をつく腐臭が青紫の霧とともに立ち込める。確かに、貴女は刮目した。彼が背にするその巨大な石畳の頂点、角より出ずるその存在。暗闇のうちでは色彩など視認できないはずなのにそこには確かに色彩があった。真実とは実に歪なもので、それは観測するに困難なほど多面的にそれでいて写実的であるからして狂気を植え付ける。その姿は、さしずめ巨大な狼とでも形容しようか。それが放った咆哮は屈折の果てに辺りに分散する光の如く際限なく反響し、鼓膜を劈いた。ティンダロスの大主君 ミゼーアを目撃することとなる。


    《SANc 1d10/1d100》



    目の前で絶えず在り様を変容させ続け視認している事実すら揺らめいていまう目の前の存在が貴女の意識のすべてを汚染しようとしたその時、ふっと背後より眼が覆われる。


    「厭ですね…アタシの声だけ聞いてくださいよ。
     ほら、その結果にはならないでしょう。
     アタシがそういうから"そう"なんですよ。」


    その声は、今ここに在る結果が気に食わないのだと、そう貴女に告げている。


    SANc
    成功
    発狂無:確定で最小値減少になる
    発狂有:アイデア自動失敗の-80で振り直し

    失敗
    0以下になる減少値の場合:SANc成功の値で振り直し
    発狂有:発狂回避の処理は上記同様

    ※ヨグ=ソトースの器たる名残のある存在として黒縄が化身含めたその一部能力を行使できるようになっている。これはアフォーゴモンにまつわる「時の知覚:ロールの結果を修正できるようにする」の効果。


    RPできる(黒縄しゃべれる)


    そう口にしたのち、彼は恭しく貴女の手を取った。そうして指先に軽く口づける。離れてゆく熱の先より出でたるは貴女の手によくなじむ一振りの日本刀だった。刀身は氷柱のように繊細、柄を飾るは椿を思わせる深い紅。波紋を見れば荘厳な雪山を思わせる白銀が反射する濤欄刃が美しい。これは祝福なのだと、本能で理解できた。


    付与される効果
    ・門を護る者(回数:無制限)
    説明:タウィル・アト=ウルムの祝福。周囲の気温が急降下し、凍り付かせる。所持日本刀ダメージが2倍となり装甲貫通の攻撃ができる。具体的には算出ダメージが2d10+dbに変化。祝福を受けた笹鳴丸が行使することとなる。

    ・時の知覚(回数:復旧ロールの成功回数分)
    説明:アフォーゴモンの祝福。起きうる未来の出来事が警告された場合、ロールの結果を修正できる。行使のタイミングは任意でターン関係なく割り込みで宣言可能。対象は敵のダイス、味方のダイス全般。 その身に宿した器たる名残のある黒縄が行使するだろう。



    思い返せば殺しを生業にしていたのではない、あれは生き方であり、本能だった。そこに記憶はなくとも、獲物を前にするといつだって体は自然に動いた。自分たちはきっとずっとそういう存在なのだろう。獣が肉を食らうのと同じ。

    相対する獣がこちらを食らわんとし、争い続けるのもまた本能。

    さあ、眼前の貪婪な狼に示してやるのだ。
    生と死の先に在る激烈たる本能を知れ、と。



    戦闘開始



    戦闘データ
    ・ミゼーア ステータス
    STR80 CON80 SIZ80 INT44 POW80 DEX35
    HP80

    ・攻撃方法
    @CC<=99 【かぎ爪】
    ダメージ:1d6+9d6 【かぎ爪ダメージ】
    ACC<=100 【噛みつき】
    ダメージ:丸のみ(脱するまで行動不能)
    BCC<=100 【舌】
    ダメージ:1d10 【POW減少】

    ・効果
    毎ターン 8ポイントのHP回復
    8点の装甲所持

    ・戦闘終了条件
    ミゼーアのHPを削り切る。あるいはPCたちのHPおよびPOWが0となった場合、永久ロストで終了となる。尚、ここにおいての「HP」の概念とは体力ではなく己の存在をかけての危機へのカウントダウンととらえる。



    対処方法
    一度ミゼーアの攻撃が通ったら開示

    @かぎ爪
    一回当たっただけで致死相当が常なので回避が必須となる。受け流しも可能。受け流した日本刀は廃棄となり攻撃は不能。1Rかけて再生成して復帰することになる。

    A噛みつき
    飲み込まれたラウンド中に腹の内より脱することができれば戦闘に復帰できる。戦闘技能を振り、ダメージを8点以上出し、DEX判定に成功することで腹を切り裂いて脱することができたという処理とする。このDEX判定は協力することも可能。尚、脱出できなかった場合は二度とこの次元に戻ることはできない。

    B舌
    同種技能として笹鳴丸のみ触腕で受け流しが可能。索条を触腕として扱う場合には四季送り時と同様の成功値で判定する。黒縄が対象になったら…回避するか受けるしかねえ!




    戦闘終了




    追撃として刃を突き立てた瞬間、その獣がまとうゆらめきが静止した。直後、刃を中心に紋が広がるようにゆらめきが次々に硬直し、逆立ってゆく。そしてそれは音を立てて崩れ去り、石を投じられたガラスのように散り散りになった。咄嗟に目をつむる。鋭利な先端を見れば、瞼を閉じるのが人の本能だった。

    あたりが静寂に包まれる。一弾指ののち、瞼を開いてみればもはやそこにはなにも無かった。

    ここに在るのは、ただ二人だけ。


    さいごのRPできる


    あたりが霞みはじめる。いや、霞んでいるのではなく自分たちが粒子のように流れ出し、曖昧になっているのだ。

    それは灼熱の後にさらさらと流れる灰のようにも思えたし、粉雪が吹かれて舞うようにも思えた。

    終いだ。
    人の生が一篇の物語であるのであれば…



    ここまでがチェんの読み上げ
    ここからが黒縄の読み上げ




    今がまさに末尾、その時なのでしょう。

    貴女の物語が何度白紙になろうともアタシが思うままに何度塗りつぶそうとも貴女はいつも貴女だった。それをどうしようもなく愛しく思っている。

    せっかくですからこの生に結びの言葉は記しません。アタシ、終わりがくるのが耐えられないんですよ。貴女がいない、この先が。

    だから、終いとなる前にこうして共に燃やしてしまえばいいんです。

    互いを汚しあうことしかできないアタシたちのような純白と煤黒も帰すところは同じ灰。そうして違いも分からないほどに混ざり合った果ての因果は一体、誰が分かつことができるのでしょうね。

    貴女はアタシとおんなじところに行くんです。

    笹鳴丸、貴女を愛してる。

    願わくば、また隣り合い慈しみあって汚しあう終-対であれ。いま一体に交わりて、ひとつの如し。と

END:浄火大祓

    ▶依り代作成の手順すべてに成功し祓を完遂した
    →END:浄火大祓



    貴女は"そこ"に書かれている"事実"を今しがた産み落とした依り代へと書き写した。彼が負うべき罪と、穢れと、呪いを生まれたばかりのそのまっさらな存在へと背負わせる。この存在のどこにも罪はない。となれば、これはまさしく罪を贖う稚児と言えるだろう。

    その贖児を抱いたあとは簡単だった。ここまでくれば、存在を書き換えることなど貴女にとっては容易い。彼を器として収束せんとする恨みの果てに創られた事実をこれより消し去る。

    それから、もう二度と手から零れ落ちることのない貴女の確かなその記憶を元に彼を復元することにした。

    索条が放っていた淡い蛍火が撫でるように爛れて失われた箇所を繕った。それとともに、彼を縛り付けていた鎖は砕け散り粒子となって所在も分からなくなった。支えを失った彼が肩口へともたれかかる。


    RPできる(黒縄しゃべれる)


    貴女が手にするその依り代を受け取り、彼は三度、それに柔く息を吹きかけた。そうしてやると、それは頭先から発火しはじめる。燃え尽きるまでは一瞬だった。しかし、依り代が灰となり消えゆくその間際に遠く赤子の声が聞こえたような気がしたのは気のせいか。

    ここにはもう、穢れなど何もない。
    ここに在るのは、ただ二人だけだ。


    さいごのRPできる


    神聖な忌火を祀り、祓われた魂はただ慈しみのみがここに遺る。罪咎を祓い尽くす忌火はやがて何もかもを抱き込んでゆく。

    互いを汚しあうことしかできない純白と黒闇も、帰すところは同じ灰である。そうして違いも分からぬほど混ざり合った果ての因果はきっと誰にも祓うことなどできやしない。

    願わくば、また隣り合い
    慈しみあって汚しあう終-対であれ。

END:玄冬陽炎

    ▶アフォーゴモンの裁きを受け入れ、黒縄のCSが消失した
    →END:玄冬陽炎



    貴女は"そこ"に書かれている最後の一文字まで刮目する。そうして、ここに収束せんとする事実を"真実"だと肯定した。いつ何時も、貴女は等しく肯定した。それは純潔たる証拠。

    純潔とは最たる残酷で、平等な思慮であり、在るがままの肯定。その愛を何人たりとも非難することはない。いつ何時も、その純潔は誰かの救済なのだから。

    優しく抱擁していた己の索条が目の前の爛れを開放する。

    索条が放っていた淡い蛍火が離れたと同時に、その灯さえ簡単に焼くほどの赫赫たる閃光が走る。その光と熱は、ほかでもなく白熱しはじめた鎖が放ったものだった。辺り一体がそのまばゆい白に包まれる。

    これは罪人を焼き苦しめる地獄の業火。
    いや、どこに罪人がいようか。

    これは分かれの葬斂であり、火葬なのだ。
    いや、どこに故人がいようか。

    このまっさらな場所には何もない。
    何も残らなかった。
    いや、残るというのも甚だおかしい。
    初めから何もない。

    貴女の生を今一度思い返してみてほしい。
    貴女は母に愛されていた。
    貴女は身近な者のために涙を流す思慮深い人だった。
    貴女は仲間に送られ、温かな死を迎えた。

    ここは、飢えも、渇きも、悔恨も、慈しみさえも、そんな一切の煩悩が取り払われた極楽。傷つくことも、何かを案じることもない。

    人の終焉とはこんなにも清々しく晴れやかなのだ。そこにあったかもしれない煩悩は、真夏の陽炎の如く初めからそこに存在などしなかった。あるいは、真冬の夜寒が身を清めるようにそこにある穢れは払われたのだ。

    貴女は生を全うし、役目を果たしきった。生の先にある死とはあらゆるものが無に帰すどこまでも静かな極楽である。

    その静けさと、死の温もりを貴女は知っている。

書き換えられた"真実"

    と、定められていた情報にはそう書かれていた。
    物語はやがて終わるもの。
    そういう筋書きなのだ。
    ここで「灰となって終わる事実」が記されている。

    しかし、我々は一にして全であり全にして一である。
    その全知に触れし知をもってして
    そのように願うのであれば干渉を許可しよう。

    これより先は追記され、書き換えられし物語。



    まず、この世界とは多面的である
    情報を書き換えられるということは神に等しい存在である
    ここからクトゥルフ神話をはじめて
    永遠に共にいられる世界をつくればよい。

    ならば【真実への干渉】を用いて
    この世界の情報を書き換えてしまえばよいのではないか。

    その"世界"とはずっと【ここ】にある。まるでこのように書き換えられることが定められた運命であるかのように、そうあるようにして初めから【ここ】にあったのだ。

    まずもってこの世界への干渉を行うには、世界に触れる必要があった。触れるにふさわしい能力とはコンピュータだろう。


    《コンピュータ》



    コンピュータ
    成功
    書き換えるべき対象を探し当てることができる。未だ完成されておらず、真実への干渉の能力をもってすれば、これを編集することは可能かもしれないと感じる。

    干渉すべき"真実の情報"の所在 ▶シナリオ本編



    しかし、依り代の作成でさえ難しいものがあった。それをほかの誰でもなく貴女は知っている。おそらく、この世界を書き換えるための干渉のほうが難しいに違いない。

    ただ、共に在るために世界を書き換えんとする貴女の願いは隣立つ直会の願いでもある。貴女より少しばかり"全"に近しい存在であり、その器となったことのある彼もまたその行為に協力をするだろう。


    《黒縄:ハッキング》



    ハッキング
    成功
    笹鳴丸が干渉を所望したとしてもその工程は困難を極めるため、本来はハッキングもしくはコンピュータの/2の値での判定と定められていることが分かる。しかし、補助のハッキングに成功したため、笹鳴丸が事実を書き換えるためのハッキングもしくはコンピュータ技能の成功判定は素の値でよいものとする。



    《笹鳴丸:ハッキングもしくはコンピュータ》



    コンピュータ
    成功
    最初こそハッキングで試みたが失敗。コンピュータ技能にて成功とする。望むような"事実"を書き加えることが可能となる。




    果てに、貴女は何を見せてくれるんですか。
    式直会が問う


    「ねえ、もうこうなったら
    ふたりではじまりとおわりになろう
    誰ももう私たちを消せないように。」

    「それは面白い
    貴女ってアタシが一番退屈しない人。
    だからずっと目が離せないんですよ貴女からは。
    出会うよりずっと前から。」



    であれば続けよう、私たちの神話を
    神も人も、悪も善も、罪も罰も
    すべて私たちが決めて産むんだ

    その言葉に呼応するように、契りとして
    男神のほうより女神に対してひとつの口づけがおとされた。

    ここにはじまるは一つの新しい神話なのだと
    すべてはここから始まる。
    この口づけははじまりなのだ。

    これがすべてのはじまりで原初。
    これが因果となりこれより万物が創成される。

    ここにこれをもって世界を創世とする。

    『今交わりてここに一つの世界の如し』