Under Darker

 第1章白夜の夜想曲

すきっと02「お前に聞いた」
*前しおり次#

せき「だーくっそ、もう絵なんてきたくねえ!!」机ダンッ
千理せんり「でも隻さん、三年前からえらい進歩してますよ」紙のぞき込んだぞ
つばさ「そうそう、自信持っていいって。今小学校四年生レベルだから」
千理「前は幼稚園レベルでしたもんねー」
隻「お前ら出てけよ!! 要領いい奴はあっち行ってろ!!」悲痛
千理「えー。言っときますけどオレ、模写もしゃはできてもデッサン大の苦手っすよ。翅にも見せたことねーもん」
翅「そういえば言ってたっけ。海理かいり天理てんりさん――ああえっと、千理の兄ちゃんな。その人たちは上手かったんだっけ?」
千理「そうなんすよ。オレどう足掻あがいてもデッサン伸びなかったんであきらめられました。オレへの教育で成功したのって、数学と理科ぐらいだって海兄が挫折ざせつしてましたもん」
隻「……お前に教育しようってできるその人たちを尊敬するよ、俺……よくそれで想耀ソウヨウたち呼び出せるな」ぐったり
千理「そりゃあまあ。想耀は(毛が)ふわふわで(目が)くりくりしてて(首を)よくかしげるでしょ」
隻「……」滝汗
翅「……あ、ああ。そういうことか」
千理「で、雷駆ライクは(毛並みが)すべすべで(目が)キリッとしてて(角が)するどくて(がたいが)めっちゃいい」
隻「何言ってんだこいつ」
翅「やべえ、こいつ多分ほぼ直感でやってるよ。理屈ってものが乖離かいりしてるんだよ。隻さん真似まねしちゃダメだよ」
隻「真似のしようがねえよ、どうやったらこんな分かりづらい説明で全部把握はあくできるんだよ……よくそれで雷駆たちに召喚の拒否されないな」汗
千理「え? だって絵も造形ぞうけいも理屈より直感のほうが上手く行くもんじゃないんすか?」
隻「直感で行くなら呼び出し拒否られてないんだよ!! くっそお前に聞いた俺が馬鹿だった!!」机ダンッ
翅(だいたいそれって天才が言う思考だよ……ってか、この場合隻さんがバカなんじゃない。千理が頭一つズレてるんだよ……)

 天才となんたらは紙一重かみひとえ
 隻、毎度毎度ごめんね。一番君が一般人な主人公なのにね(滝汗)。
 Under Darkerのメインの職業、幻術使いは、幻を本物そっくりに作り上げることが基礎となります。よって美術や工芸、技術や理科に秀でてないと、幻術を創り出すのって難しいんです(^_^;
 隻は元々体育会系だったし、美術はからっきしだったのです。翅は美術得意だったからともかくね。
 元々やっていた方向性が違うのに幼稚園レベルと称されるのはかわいそうだけど、こういうやり取りもこいつらだからなんでしょうね(苦笑)。


本編接続リンク

番外編前の話
第04話「血と兄弟と赤の他人」

続きの話
第05話「三年後」


*前しおり次#

しおりを挟む
しおりを見る

Copyright (c) 2026 *Nanoka Haduki* all right reserved.