トルマ

トルマ・ヴァルゴベータ・アニムスフィア
外国語表記:Tourma Valgobeta Animusphere
初登場作品:Fate/Stay Night
声優:田中あいみ
身長:172cm
体重:51kg
誕生日:1月2日
血液型:AB型
性別:女性
イメージカラー:勿忘草色
特技:推考・速読
好きな物:ケイネス先生、ウェイバー
苦手な物:強い圧力
天敵:魔蟲
所属:時計塔伝承科ブリサシン
魔術属性:火、水、エーテル

Fate/Zero

トルマ・ヴァルゴベータ
外国語表記:Tourma Valgobeta
声優:田中あいみ
身長:142cm
体重:34kg
誕生日:1月2日
血液型:AB型
性別:女性

お相手:ウェイバー・ベルベット/ロード・エルメロイII世

人物・能力
 起源は宝石、魔術回路の数は約80。時計塔天文科アニムスフィアの鬼才、アルマ・ヴァルゴベータの妹であり、並びにヴァルゴベータ本家筋の次女。主にルーン魔術・宝石魔術と占星魔術を使用する。錬金術を使っている訳ではないが、その起源の能力上、宝石のみは無尽蔵に生み出せるため、ルーンとは極めて相性が良い。またカバラや前途した錬金術アルケミーなども併せて学んでいる。第四次聖杯戦争時点では10歳、第五次聖杯戦争にて20歳の姿で登場する。ロード・エルメロイII世の事件簿当時は18歳程だろうか。ちなみに階位は最終的に「色位ブランド」まで。もしも最期まで生きていれば、王冠グランドも夢ではなかったと思われる。実際魔法使ってるし。
 第四次聖杯戦争にてギャラハッドを召喚したアルマ・ヴァルゴベータの妹であり、第五次聖杯戦争にてルーラーのサーヴァントを召喚した魔術師。登場するシリーズは多岐に渡り、「Fate/Stay Night」「Fate/Zero」を初め「Fate/Grand Order」「Fate/Apocrypha」「Fate/kaleid liner プリズマ ☆イリヤ」「衛宮さんちの今日のごはん」「ロード・エルメロイII世の事件簿」など。「Fate/Strange fake」ではトルマ・ヴァルゴベータ・ベルベット名義で出演している。ちなみに「Fate/Apocrypha」「Fate/kaleid liner プリズマ ☆イリヤ」以外の世界線では等しく30歳を迎え死していたりする。

 好きなものは好きというタイプで、自分が好きだと思ったものであれば貴族もそれ以外も特に関係はない。根源に至ろうとは思いもしなかった変人であるが、それは自身の持つ二つの魔眼、全視の魔眼と複写の魔眼によるもの。
全視の魔眼は文字通り「あらゆるもの全てを視す」魔眼。千里眼のようなものではあるが、この魔眼が千里眼と呼称されない理由は“視える対象物”にある。そもそも千里眼というものは遠隔地、遠い場所にある出来事を認識出来る能力、魔眼。一種の透視――というか千里眼の一種が透視なのだろうけど――とも言える力を持ち、冠位の千里眼などは恐らく遠い場所どころか遠い空間、遠い世界、遠い未来、遠い過去を全て見通すことが出来るゆえの、千里眼(冠位)なのだろうと予測することが出来る。さて、ではトルマのアメシスト・全視の魔眼はどのようなものかと言うと、シンプルに「器用貧乏な千里眼」である。空間を超越するもの、並行世界(パラレルワールド)、その過去未来現在、使われている魔術を極限まで簡単にする解析、心情など、その全てを“視る”魔眼。ただしその指定をすることは出来ず、無秩序で、無垢。知りたいことを知れる時もあれば、全く関係のない事象を浮かび上がらせることもある。“何か”と反応する感知型ほど情報的ではないし、“知りたいものを視る”魔眼ほど理知的ではないので、何でも見れるけど見たいものを見れるかと言われれば別というもの。イッツ器用貧乏。なんか違うかな。特殊に特殊を重ねたような魔眼のため、根源に至っても見える景色はそう変わらないと認識しており、強く根源を望んでいるわけではない。
複写の魔眼は複写そのもの。魔術を視認して理解したものが複写の使用範囲に入る。勉強出来れば出来るほど有利になる魔眼。(使う魔術の)ものによるので(ノウブル)カラーは審議中。それゆえ不明。虹彩に焼き付け脳で理解し複製して編み出す魔眼。利点は練習してなくてもセンスがなくても“複写”してるから関係がないところ。欠点はオリジナルよりも威力・効果が劣るところ。
そんな暴れ馬(暴れ魔眼?)を両眼に宿すため、自身の教師である学長及び蒼崎橙子により「魔眼殺しのコンタクトレンズ」を譲渡されており、使うべき場所は見極めている様子。全視の魔眼は父方の祖母の隔世遺伝(とはいえ威力や使い辛さはこちらの方が上らしい)、複写の魔眼は母方の祖父の隔世遺伝とされている。なお「魔眼殺しのコンタクトレンズ」を付けているのはZeroの時のみで、第四次聖杯戦争以降最もその時代(Zero)に近いスピンオフ、ロード・エルメロイII世の事件簿ではコンタクトレンズを着用せず、オッドアイのような形になっている。一応本来の瞳の色は勿忘草色。魔眼発動時は全視の魔眼を持つ左目がダークバイオレット、複写の魔眼を持つ右目がミモザ。コンタクトを付けては居ないものの、おそらく制御は出来ていない。

 兄と同い年であった癖に珍しくトルマに話し掛けてきた人間であったため、ウェイバー・ベルベットという一人の男に興味を持つ。年の差が10ありつつも友人となった二人だったが……(→第四次聖杯戦争)。

Fate/Zero
 兄・アルマが天文科アニムスフィア君主ロード、マリスビリー・アニムスフィアの依頼を受けて冬木に飛ぶ。両親は両眼に魔眼を宿すトルマを研究材料としか見ていないことを知っていたので、兄であるアルマはトルマを連れて冬木に来た。トルマ自身、資料は良く読み込んでいたから、その事は特に問題なかった。それ故に、第四次聖杯戦争に巻き込まれることに。召喚したサーヴァントは、シールダー・ギャラハッド。彼は「マシュの肉体に埋め込まれた詳細不明の聖遺物を触媒としてしか召喚出来ない」、「通常の聖杯戦争では召喚出来ない」サーヴァントである。つまり――。アルマは、FGOでマシュの肉体に埋め込まれた聖遺物を触媒とし、この汚染された、普通ではない聖杯戦争にギャラハッドを招いた、ということになる。結果的にギャラハッドはアルマとトルマを聖杯の泥から守り切って消滅。その後、ギルガメッシュによってトルマが殺されそうになったところをアルマが庇い死亡。トルマの元に残ったのは、絆を作った心優しい盾のサーヴァントの聖遺物のかけらと、愛しい兄との思い出だけだった。一応第四次聖杯戦争時点で兄と共に汚染された聖杯に気付き、解体のために奔走はしていた。尽く失敗に終わっているが。
 友人であったウェイバーと喧嘩をしたのは第四次聖杯戦争の序盤あたり。ウェイバーを冬木で見掛けて命の危機を救ったのが原因。守りたい9歳下の友人に守られたウェイバーのプライドと、言葉足らずだったトルマがすれ違ってしまった結果。

Fate/Stay Night
 20歳になったトルマは、今度は自身の意思で第五次聖杯戦争へと参加する(多少、養父となったマリスビリーの思惑もあったが)。第四次聖杯戦争から第五次聖杯戦争開始の10年間の殆どをトルマはマリスビリーとその娘オルガマリーと暮らしており、その後にアニムスフィアの名を賜っている。第四次聖杯戦争時点でウェイバーと喧嘩別れをしているため、それからはあまり連絡を取っていなかったりもする。
 召喚したサーヴァントはルーラー。救国の聖処女、ジャンヌ・ダルク。次こそは誰も不幸にしたくないという意志を胸に抱いて奔走するも、その殆どを変えられなかった。
 それを受けてトルマは第五次聖杯戦争終盤、自分の生命力を糧に、魔法擬きを発動する。これによってトルマの生きられる時間は、大きく縮まることになった。ちなみにこの「魔法擬き」、魔術教会に知られたらヤバいことになるシロモノ。全視と複写を同時に持つトルマだからこそ出来たことだった。20歳になった女がやることではなかったが、後続のためにやらなければならないということもまたトルマは理解していたので、わりと抵抗なく遂行することが出来たとか、何とか。

 奇しくもその後、第五次聖杯戦争後。時計塔の近くの空港で。仲直りの言葉と共に受けたのは、プロポーズだった。魔法擬きのことを言ったトルマに、ウェイバー基いロード・エルメロイII世は、軽く笑って言った。「気にするものか」トルマは呆れたようにため息を吐く。籍を入れるだけだと条件を付けて、法的に夫婦となるのだった。その後トルマが死んだ後も、ウェイバーはトルマの死体を処理・偽装することに。これは魔法を施行したトルマの身体を時計塔及び魔術教会に奪われないようにするためで、魂を不法利用させないため。第四次聖杯戦争にてウェイバーの命を救ったトルマの魂を、今度はウェイバーが救うの、すごいエモーショナルみが激しい。

Fate/EXTRA
 詳細はトルマ(EXTRA)にて。

Fate/Apocrypha
 恐らくは冬木ではないどこかで、イレギュラーとして亜種聖杯戦争に参加している。サーヴァントは不明。エクストラクラスのサーヴァントの線が濃厚か。Apocryphaで楽譜を大事そうに持ち歩いているあたり、音楽家の様子だが……?
 この世界線ではウェイバー・ベルベットと大喧嘩はしておらず、あって亜種聖杯戦争に無断参加したトルマへの説教くらいであろうか。伝承科ブリサシンの教師として登壇しており、生徒と歳が近いのに加えてその能力も低くないため、時計塔内では「お姉ちゃんにしたい教授」ナンバーワンの座に輝いている。ウェイバー基いロード・エルメロイII世と付き合っていることもバレバレで、「時計塔内で最も幸せになって欲しいカップル」ナンバーワンだとか。満更でもない。ちなみにウェイバーにもトルマにも過激派が多少存在しており、それ故かウェイバーとトルマの仲がめちゃくちゃ応援されている。ウェイバーは外掘から埋めていくタイプだと思って……。
 ちなみにこの世界では兄が命を落としておらず、トルマ自身は暴走する古代遺物アーティファクトを管理する立場であるため、そこらへん関連の才能がめちゃくちゃ伸びている。結界とか。

 時計塔伝承科ブリサシンの教師としてルーマニア・トゥリファスに降り立つ。伝承、神秘を守護するため、それに関する事象の一切を管理することに。恋人と連絡を取ってはいるものの、トルマの突飛な発言に頭を抱えるウェイバーも居たり、はたまた居なかったり。ちなみにApocrypha時空だと死ぬことはない。

Fate/Grand Order
 「裁定者ルーラー」のサーヴァントとして召喚できる。詳細はノルニル〔トルマ・アニムスフィア・ヴァルゴベータ〕より。
 トルマは死後、その信念と施行した魔法擬きによって英霊の座へと招かれており、アラヤと契約を交わした抑止力の一つであった。しかし北欧神話の運命の女神・ノルニルの三姉妹がトルマを気に入り、ノルニルの権能を譲渡してくれることに。その為半分抑止力、半分神霊というちぐはぐでおかしなことになっている。ロード・エルメロイII世などとは違い、人理の危機特有の限定擬似サーヴァントではなく、正式に依り代として英霊の座に招かれているため、普通の聖杯戦争でもノルニルの権能を持ったトルマを召喚することができる。その際の触媒はトルマに関するものでも、はたまたノルニルに関するものでも可能。

ロード・エルメロイII世の事件簿
 第四次聖杯戦争後第五次聖杯戦争前にウェイバーと仲直り出来たifルート。このルートではアニムスフィアの名を賜っておらず、友人であり幼馴染であるブラム・ヌァザレ・ソフィアリのことを身内と公言している。伝承科ブリサシン君主ロードである学長直属の教師であり魔術師で、主にウェイバーの頼みを聞き届けて暗躍する係。珍しく手に入りにくいモノを持ってくるとか、予め魔術を施したりだとか、そういう感じ。基本的にウェイバーはトルマには容赦がない。出来ると思っている、所謂信頼故のことらしいが(その来歴から恨まれることも少なくない為)。ウェイバーと未だ恋人になっていない時空。少女漫画(※ただしウェイバーが乙女でトルマがメインヒーロー)。

Fate/kaleid liner プリズマ ☆イリヤ
 伝承科ブリサシンの魔術師として日本に赴くことになる。ウェイバーとは死ぬまで「恋人」で結婚はせず、トルマが死ぬこともない時空。当たり前のように凛やルヴィア、バゼットと知古の関係にある。

人間関係
ロード・エルメロイII世/ウェイバー・ベルベット
友人であり、護るべき存在だったもの。世界線によっては恋人だったり夫婦だったりそもそも付き合ってさえ居なかったりとバリエーション豊富だが、基本的にはお互いに惹かれていく様子である。9歳差だけどFateじゃマシな方。だって4000歳差とかあるし。

ブラム・ヌァザレ・ソフィアリ
年の離れた幼馴染。降霊科ユリフィスのどうこうという訳ではなく、兄に付いて時計塔で学んでいた時の、極めて幼い時からの友人。異端だったトルマが生きていくための手段のはず。ブラム自身はトルマの無垢だった幼い頃の時の笑顔を見たいと常から思っており、その期待をウェイバーに掛けているところがある。ソラウ(妹)を喪ったブラム、アルマ(兄)を喪ったトルマ、という共通点もある。

台詞集
Fate/Stay Night
「トルマ・ヴァルゴベータ・アニムスフィア。イギリス本国にある時計塔の魔術師だよ。君なら知っているかな?遠坂の娘――確か、凛と言ったっけ」

衛宮士郎・遠坂凛との初邂逅にて。自己紹介と共に魔術さえ披露してみせるが、そこにサーヴァントの姿はなく、凛と士郎を騙すための演技だったと考える方が妥当である。

Fate/Zero
「聖杯戦争ってとっても危ないんだよ、ウェイバー。
 ねえ、辞めようよ、まだ間に合うから……!」

友人を見掛けたトルマの一言。結局一笑に付されてしまい、意味はなかった。

Fate/Apocrypha
「フラット……。
 分かった。また適当に文献掻っ攫って持って帰るから、電話口から顔を遠ざけてくれないか」

ロード・エルメロイII世と電話をしていたら、フラットに遮られた時の台詞。トルマが文献とかブツそのものとか持ち帰ることがあるのは大抵フラットが欲しがったから。

ロード・エルメロイII世の事件簿
「ねえ、ウェイバー。
 わたしの扱い適当すぎやしないかい? というかこれでも珍しく頑張ったんだけど。
 褒めてくれて良いのでは?」

アドラにて、ロード・エルメロイII世に呼び付けられたトルマの台詞。最近ウェイバーのわたしに対する扱いが適当すぎる。不満。