※第3話以降の話ですが、ルヴァ視点のため一部彼の過去についてネタバレになる範囲があります。第2章以降で明かされるため、ネタバレが苦手な方はお戻りください。
あの
ウィルだったらその場で
もう七百年前になるのか。この世界にとっては……
この島を残して世界が消えたわけではなかった。この島が世界から
ならばまだ、海の向こうに国はある。人はいる。それがわかっただけで、生かされた意味はある。あの小童にあの程度の謝礼なぞ少なすぎたかもしれん。
五百年の時、なんぞ。俺にとってはただ水の流れのようなものだと思っていたが……
あいつはどうしているのか。また
孫はまた、気心の知れた誰かと
「リティ……お前は何をしている」
消えた五百年なんぞ気にしない、元々俺は歴史から消された存在だ。ただのルヴァ≠ナしかない。
そのただのルヴァ≠フ、ただの長い居眠りだったと笑ってやろう。
番外編前の話
第03話「影法師が笑う昼」
続きの話
第04話「隔離された街」