那田蜘蛛山
あ、どうも。善逸です。
皆さんお気づきの通り炭治郎と伊之助に置き去りにされました。道端に。
酷くない?二人で説得してくれれば俺だって行くよ?
せめてもう少し何か言ってくれても良いんじゃない?
仲間だろ…。
「はっ!この音は!」
柚充ちゃんだ!柚充ちゃんの足音だ!
そうか、俺のこと心配して追いかけて来てくれたのか!そうだよねぇーさっきはツンケンしてたけどやっぱり俺の事思ってくれてるんだよねぇー
どうしよぉ。もう、ここは抱きしめてあげるしかないよね!ほら柚充ちゃん俺はココだよー
「柚充ちゃぁん!!っごふっ!!!」
柚充は善逸の間合いスレスレで飛び上がり、善逸の頭を踏み台にくるりと宙返り。
「甘い」
そのまま前だけを見て山の中へと走り去った。
「俺の扱い酷くない?!。絶対炭治郎と違う!!
はっ!!炭治郎と言えばっ!禰󠄀豆子ちゃん!
アイツ禰󠄀豆子ちゃん持ってった!
とんでもない炭治郎だ!馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!
禰󠄀豆子ちゃぁん!」
そうして善逸も山の中へ。
「気持ち悪い山…蜘蛛の糸だらけ…」
柚充は山の中も極力走っていた。ふと、鬼殺隊士同士の戦いを見つけた。
ーーあ、あの人見たことあるかも。
「田村さん?!」
「村田だっ!…ってお前柚充か?!」
入隊前、実弥の訓練の一環で隊士の人たちと山を走った時に居た記憶がある。
「そんなことはいい!糸を切れ!みんな操られてる。
状況は説明するから。」
「了解です!で、炭治郎達知りませんか?」
「俺の話きいてた?!まず状況聞けって!」
2人は操られている隊士を傷つけない様に糸だけを切りつつ情報共有をした。
情報共有が済んだ頃、突然操り糸が途絶えた。
「あいつら、糸で操ってる鬼を斬ったんだよな?」
「多分。さっきの気配がなくなってますね。
でも、まだ居ますよ。この山」
「お前ならまだ体力残ってるだろ?」
「もちろん。今来たところですし」
「じゃあ、先に行け。炭治郎とイノシシもこの先にいる。
継子のお前なら、、」
「言われなくても行くつもりでしたよ」
「でも!絶対に無事で戻れよ!
俺風柱に殺されたくないからな!!」
「ふふふ。それも面白い」
ーー柚充、腹黒くなってんじゃないか?
先へゆく柚充の背中を見ながら「まじ、勘弁してくれ」と村田はつぶやいた。
柚充は走る。途中、無残な隊士達の姿を見たが、これ以上増やしてはいけない。先に山に入った炭治郎、伊之助が気になる。
これだけ悲惨な状況…怪我していたら薬は足りるだろうか…
走りながら色んなことが頭を巡る。
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