病室へ
退院してから数日が経ち、柚充は蝶屋敷に体に異変がないか検査してもらいに来ていた。
とたとたとたとた
ポフッーー
「柚充、いた!」
背中にぶつかった感覚とその声にすごく驚いた。
「!!禰󠄀豆子ちゃん?!」
ーー日が高い!焼けちゃう!!
柚充は慌てて羽織を脱ぎ禰󠄀豆子を包む。
禰󠄀豆子は遊ばれてると思っているのかきゃっきゃと笑う
「笑ってる場合じゃ無いよ!
まだ明るいのにっ!危ないって!!」
「柚充!来てたならしのぶ様の……
なにやってるんですか?」
「アオイいい所に!禰󠄀豆子ちゃんが!!」
「彼女なら日の光はもう大丈夫らしいですよ」
「……へ?」
「ねずこ!おひさま、よし!」
羽織に包まれたドヤ顔の禰󠄀豆子が居た。
ーーーーーー
検査は何事もなく終わった。
しかししのぶの顔色が芳しくない。
「しのぶ様、、私の血、何かおかしくなってますか?」
いつも笑顔のしのぶが険しい顔をしている。
「柚充ちゃんに異変は出てないですが、
少しずつ濃くなってます」
「………そう、ですか…。
いやー禰󠄀豆子ちゃんが日の下に出られるとか
良くなってる様子だから、私も大丈夫かなーと
思ったんですけど、そう上手くは行かないですよね。
藤の花を食べたらまた落ち着きますかね??」
「それは、やめて下さい。
前はうまくいったようですが、次は藤の毒が柚充ちゃんを
殺してしまうかもしれない」
藤の花は摂取の仕方にによっては人にであっても害を成すのである。前に柚充がやったような生の花を摘み取って食べるなどもっての外であった。
血中で藤の花が鬼の血を覆っているのは変わっていない。しかし、簡単に言えば、藤と鬼の血の割合が1と1だったのが、1と2と言うように鬼の血が増えているようなものだ、このままでは体内の勢力図が崩れて変化が訪れる。
ーー何か考えなきゃ…。
「玄弥に渡っていた私の血って、まだ有るんですか?」
「有るにはありますけど、、」
「たしか、力は増すけど、鬼化の影響は抑えるって
悲鳴嶼様が言っていた気がして……あ、でもそうすると
玄弥が使う分が減っちゃうのか、、」
「彼、今はほとんど使ってませんよ」
「え?」
「一応持たせてはいるんですけど、柚充ちゃんに会ってから
控えめらしいです」
「確か、今玄弥ココにいますよね?」
炭治郎、玄弥、蜜璃そして無一郎が刀鍛冶の里で上弦の鬼と戦い、討ち取ってきた事は柚充の耳にも届いていた。
「居るにはいますけど…」
「ちょっと行ってきます!!」
「柚充ちゃん?!」
診察室を出て柚充は行ってしまった。
「全く。風の子なんですから」
しのぶは困った顔で微笑んだ。
柚充は玄弥がいると言う病室へ向かっていた。
中から何やら話し声がしている。
ーーよし!こっそり入ろう!
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