煉獄家2


ーー……!?ここは何処!
  、、え?着替えてる…。ん?んー?

「柚充さーん。失礼します」
襖が開くと、炎の様な髪の少年が入ってきた。
「あ、おはようございます。
 昨日道場でそのまま寝てしまったようなので、
 お湯沸かしておきました。
 朝ご飯の前にさっぱりされるといいですよ」
話についていけず、目をまん丸、口をパクパクしていると、千寿郎は顔を赤くして「着替えは蜜璃さんがしたので僕は見てませんから!」と。

あわあわする姿をよそに、柚充の頭が追いついてくる。
ーーえーと。あ!ここ煉獄家…で、
  剣道の稽古で、、着替えが蜜璃様……成る程。
「思い出しましたー。道場で寝て…ぐー…」
「?! 柚充さん?!え?寝てるの?」

独特な寝起き?の柚充なのでした。



湯を浴びて寝起きのことをネタにされつつ、杏寿郎、千寿郎、そして泊まって行った蜜璃と共に朝ご飯を食べた。


そして稽古が始まる。
今日の稽古は千寿郎も一緒に木刀を振るところから始まった。聞けば千寿郎も時間を見つけては杏寿郎に稽古をつけてもらっているのだという。竹刀から木刀に代わったのが少しの進歩の証なのかもしれない。

蜜璃は何やら煉獄家の台所を使って作業をしているらしい。

ーーーーーー

「ここまでとしよう!」
「「ありがとうございました」」
「休憩した後、
 柚充は甘露寺に柔軟を見てもらうといい」
「はい」と返事を聞くなり、杏寿郎は屋敷の中へ入っていった。蜜璃に話をしに行ったのかもしれない。


肩で息をする千寿郎に対して様子の変わらない柚充。
千寿郎が苦笑する。
「柚充さんはすごいですね。軽々と上達されていく。」
「……んー?剣道の事?
 でも、私はね千寿郎くんの方がすごいと思う。
 きっと煉獄様の力の源は千寿郎くんなんだなって
 昨日きてからずっと思ってたの!
 人に力を与えられるって簡単な事じゃないから
 それをできる人はすごいんだよ。
 それにね、私、鬼殺隊の人に保護されてしばらく
 隠のひとに面倒見てもらっていたの。」

その人も本当は刀を取って戦いたかったと言った。でも鬼を前にすると心とは反対に体は動いてくれなくて、せめて後方支援だけでも力になりたくて隠になったのだという。

  《刀を取るだけが選択肢ではない。
   己を活かす方法を見つけなさい。》

「本当のこと言うと、
 その隠さんは私が鬼殺隊をめざす事すごく悲しんでた。
 だから、戦うこと以外で煉獄様に力を与え続けている
 千寿郎くんはすごい人だと思う。

 それにまだ諦めてないでしょ?
 諦めてないうちは心がきっと強くなる。
 って………あ、、
 わたし、千寿郎くんの気持ちを考えず
 自分の考えを言い続けてごめんね」


「…….あ、ありがとう、ございます。」
千寿郎は笑う。ベラベラ話してしまいあわあわしていたが、その笑顔に柚充もつられるように笑顔になった。
 




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