勘違い2


煉獄家でも驚いたが、蜜璃の食欲には改めて驚かされた。山のようにあった団子があっという間にに消えてゆく。しかしあまりに幸せそうに食べる為、柚充も嬉しくなってしまう。
鏑丸に小さくちぎっただんごを手の上にのせて差し出す。その団子をパクッと食べる姿がまた可愛くて仕方ない。

蜜璃は柚充に最近の任務の事や、あの人がカッコ良かったとか、美味しいハイカラご飯お店を見つけたとか色々な事を話した。

実弥から聞くことはないような話ばかりだったので、蜜璃の話はときめきで溢れていた。
「ちょっと伊黒さん達見てくるわね」と蜜璃が席を立つと、柚充は鏑丸と庭に降りて追いかけっこを始める。


その姿を横目に二人のいる部屋と向かう。
「いぐーー「まだアレに言ってないのか?」
ーーえ?…なになに何の話なの?
  アレって柚充ちゃんの事かしら?
  言ってないって何の話?

中から聞こえる会話に蜜璃が聞き耳を立てる
「まだ流石に子供だろうと」
「宇髄や、煉獄も気にしてたぞ」
ーーどういうことー?
  不死川さんは柚充ちゃんが好き?!
  で、宇髄さんと師範は恋敵なの??
  いやでもそうよね、躊躇う気持ちもわかるわ。
  柚充ちゃんはとっても可愛いけどみんなとは
  年が離れているものね。
  でも、ダメよダメ!好きな気持ちは我慢しちゃダメ!
  これは伝えるべきよ!

スパーンと襖を開くと、その勢いのまま蜜璃は不死川に詰め寄り、目を向く二人をよそに口を開く
「不死川さん。年齢なんて大した障害じゃないわ!
 ちょっと昔は柚充ちゃんの年くらいには
 もう結婚なんて当たり前だったんだから!
 気持ちは伝えなきゃダメよ!
 あんな可愛い子引く手数多よ!
 とられてからじゃ遅いんだから!」
言い切ってから、雰囲気に蜜璃はハッとする"何か違う"と
伊黒の方を向くと額に手を当ててため息をついていた。
ーー私!勘違いした!!
みるみるうちに蜜璃の顔が真っ赤に染まっていく。


「実弥様ーお話終わりましたかー?」
部屋を見て柚充は固まる。蜜璃が不死川に迫っている……。
鏑丸は柚充に乗らずに戻ってきた様で、固まる柚充の脇を抜けて伊黒の元に戻った。


「ふああああぁぁぁー!」
「っちよっ!!待て柚充!!」
「柚充ちゃん!!」
柚充は走って屋敷を飛び出して行ってしまった



伊黒は両手で頭を抱えてため息をついた。
 




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