勘違い4
目を覚ますと暖かい風が吹いた気がしました。
身支度を整えて部屋を出ると白い蛇さん。
朝から綺麗な姿が見れて今日は良いことがありそうな気さえしてきます。
「おはよう鏑丸。昨日は泊まって行ったの?」
手を差し出すと腕を登ってきてくれました。
「おはようございます」
鏑丸を首に乗せて縁側を歩き広間に行くと蜜璃が大皿料理を食卓に並べていた。鏑丸を伊黒の元へ。
「…… 柚充ちゃーん!見つかって良かったよー」言葉と共に抱きしめられた。
「ほら、甘露寺。飯だ。お前も座れ」
山の様な朝御飯も蜜璃の胃袋にかかればペロリである。暖かい朝だった。
朝食後柚充の姿を見て安心したからと伊黒と蜜璃は一緒に帰って行った。
「おい。…話がある」
静かになった屋敷で実弥は柚充と向き合って座る。何やらいつもと雰囲気が違う。
「今日からお前を継子として鍛錬する。
しのぶから聞いたらしいが、全集中の呼吸も常中も
風の呼吸の型も身に付けさせる。」
そしてこれを…と差し出されたのは刀。
空気が張り詰めている様だった。
これは遊びではない。実弥の覚悟の証。
「謹んでお受けいたします。よろしくお願い致します」
精一杯実弥の覚悟に応えようと、手をついて頭を下げた。
ーーーーーー
刀は木刀と比べて重かった。
しかし根を上げずに振れるのはこれまでの稽古が生きているのだろう。
柚充も負けず嫌いなのだろうか、途中で投げ出すことはなかった。
そして柚充の潜在能力は本当に目を見張るものだった。柱を周り色々な事を吸収した事は確実に柚充の土台として生きていた。そのため実弥の任務と兼ね合いも有るが、引き続き他の柱の鍛錬を受ける事も継子としては例外的に受け入れられた。
そして季節は巡りゆく。
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