手合わせ2
実弥は鴉を使って隠を呼び、柚充の手当を任せる。
そして再び鴉を飛ばした。
ーーお館様の元へ
「突然の申し出にも関わらず、目通り叶いました事、、」
「実弥。今日は挨拶はその辺でいいよ。
柚充の事だね。話を聞こうか」
ーーーーーー
「気配も目も一瞬で、
おそらく柚充自体も気づいてないんだね、、、
私も柚充からそういった感じを
した事はなかったから驚きだ。」
鬼の潜伏先という情報が入った地で傷だらけで発見された彼女。隠によって保護され傷を治し、その後お館様の元へやってきた。保護される前の記憶は幼かったせいもあり説明できる状態ではなかった。
「実弥は柚充をどうするのが良いとおもうかい?」
「、、、私には、この場で答えを返す事ができません。」
柚充が鬼であるなら迷わず殺すと言い切れる。しかし、あの一瞬以外は確実に人間だ。
日の下を歩き、食べ物食べ、泣き、笑い、鬼殺隊に入るべく鍛錬を続けてきた。
「今回の件は私にも正解が見つからない、、
今のところは実弥。君に預けるよ」
それは、もしもの時は実弥が柚充を討たねばならないという意味でもあった。
「柚充は風のような子だ。手を伸ばしても届かず、
捕まえようにもすり抜けてしまう。
でももしあの子が道を間違えそうになったら
実弥が道を正してあげておくれ」
「……御意」
ーーーーーー
屋敷に戻ると柚充は布団に横になっていた。
諦めさせるためとはいえ、やり過ぎた感は否めない。
「実弥様。流石に痛いです」
「……まだまだ未熟という事だ。
今回の最終選別は諦めろ。また直ぐ次の選別が来る」
ーーあの怪我では諦めざるを得ない。
死ぬ事を選んではいけない。
翌朝、カナヲと柚充は姿を消していた。
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