初任務3


◇鬼の回想◇

優しかった夫は息子が死んだと分かった日を境に変わってしまった。一緒に悲しんではくれず、その言葉は私をどんどん蝕んでいく。

息子にあれだけ時間を約束を守れとか言ってたくせに!
お前が約束を破ったのか!
だから息子が死んだんだ!

夫は私にも実家にも辛く当たった。
実家の時計屋も狂ってしまった。

体は火葬され残った草履。
あの子は何処に行ってしまったの?

お前が!
お前が!
お前が!

お前が殺した!


私は息子が見つかった水路に身を投げた……


『ーーお前の息子を見つけたいか』

その声に手を伸ばし

そして私は鬼になった……。


ーーーーーー




『ワタシの可愛い子はどこ……』

鬼は涙を流しながら崩れ消えていった。


鬼のいた場所を見つめ、少し心が締め付けられた様な気がした。




「………か、かざぐるまのっ!!」
刀を収めていると純斗の父親が走ってきた。
息を切らし着物も着崩れあちこち汚れている。きっとあの後も探し回っていたのだろう。

「す、純斗は、、」

「父さんっ!!」

異変に気づいた子どもたちが屋敷の入り口から外を伺っていた。

「もう出てきて大丈夫だよ。鬼は斬ったから。
 後ろの子ももう怖く無いよ」

父の姿をみつけ、それでも恐る恐る純斗が外へ走り出すと3人の子どもが純斗を追うように、裸足で屋敷から現れた。ずっと腰を抜かしていた子もまだ震える足を必死に立たせている。


「助けるのが遅くなってごめんね。よく頑張ったね」
今できる限りの笑顔で一番小さな子の頭を撫でると関を切ったように泣き出した。他の子もつられて泣き出す。
「お兄ちゃんがね、、、。守ってくれてたの。
 ………言うこと、、聞いてたら大丈夫って。
 、、、でも……こわかったぁぁぁー」

「うん。偉かったよ」



鴉と共に隠がやって来る
屋敷の中は確認していないが、血の匂いが微かにするため楽観は出来そうにない。
隠に現場の引き継ぎが済むと、彼らに任せて柚充は次へ行かなければならない。
去ろうとする柚充を引き止める声があった。


「あの!純斗を助けてもらったお礼がしたい。
 また、あえますか?」


「会わないのが一番です」
ね?と笑うと、純斗の父は困った顔をした。
鬼殺隊士が居ると言う意味に気づいたから。
「どうか、ご無事で……」

「ありがとうございます」
 




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