続・初任務2
「……っ!」
ーーここは?、、
顔のない人形が並んでいた。その手には各々刃物が握られている。
飛び起きて己の日輪刀を構えた。
ーーこれだけの数を1人で相手できるだろうか
風が動く気配と共に人形が動き出す。
1体の人形が切りかかってきた。柚充は横へ飛ぶ。しかしまた次の人形が刃物を振り上げていた。
ーー落ちてくる
今度は転がって避けた。
この空間が鬼の作った空間である事は確実だが、鬼の位置も、突破方法も直ぐには思い浮かばなかった。血鬼術であるならば人形を壊して何か影響は無いだろうか。人形には、魂が宿ると言う。だから壊してしまう事が怖かった。いろいろ考えを巡らせてしまう。それは悪い癖なのかもしれない。
ーー判断が遅いってよく叱られたな。
人形の中に日輪刀を振り回しているものがいる事に気づいてしまったのも原因である。
「にしても、この数はちょっと、、」
人形の攻撃を躱しながら現状を把握しようと辺りに視線をめぐらす。
ふと窓辺に佇む少女の人形が目に入った。
その人形は他のものとは違い顔があった。深い青の瞳。吸い込まれてしまう様な気さえする。
「バカ!よそ見するな!!」
「!?!」
現れたその姿は不死川実弥のものだった。
「何故ここに!!」
「柚充が消えたって、鴉が飛んで来たんだよ
こんなもん、壊せば良いだろ!死にてぇーのか!!」
実弥は襲い来る人形を容赦なく斬り伏せていく。柚充も実弥に習い人形を壊す。
粗方片付くと、瓦礫の山の様になっていた。
ほこりが舞うのがすごく不快で羽織の袖で口鼻を押さえた。
「ここから出る検討は付いてんのか?」
「いえ。まだ、、」
「仕方ねーな。ほら、行くぞ。」
「さすがですねー」※棒読み
「喧嘩売ってんのか?」
「いいえ」
舌打ちをする実弥の跡を追うように歩き出した。
実弥の足元でかちゃりと何かが音を立てた
ーーーーーー
先へ進むと再び人形が待ち構えていた。
「勝手は分かっただろ。柚充が片付けろ」
うなずくと、刀を構え人形達を睨みつけた。
「壱ノ型 鹿旋風・削ぎ!」
地面が抉られ、柚充の通った後にはバラバラになった人形と刃物だけが散らばっていた。
残っていた人形を斬り伏せながら実弥の元へ戻る。柚充は実弥の前に立ち顔を見上げる。
実弥の目が鋭く変わった。
「………お前は誰だ。柚充じゃない」
柚充は不敵に笑った
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